建てるまでのお金と建ててからのお金

建てるまでのお金と建ててからのお金。これは何を意味するのか??
工事費を抑えたいって事で、色々な事や物をお手頃なものに変更して建てた家がありました。そしてできた家はかなりのお得感のある金額で終わりました。
外壁もお手頃な14ミリの商品にして工事費をカットしました。サッシも断熱基準ギリギリの商品にした。断熱材もギリギリにして気密工事は無くした。
全ての物や事を一番のお手頃品に変えていきました。給湯器もガス屋がタダで付けてくれたものです。調理器具ガスに統一しました。ガスはプロパンガスです。
努力の甲斐があり、工事費は予定の2/3で終わりました。
引き渡しの時は担当営業マンにお礼を言って別れました。本当に一生懸命に工事費を調整してくれましたからね!!
さて、引っ越しして1カ月が過ぎ、光熱費の請求書が来ました。驚きのガス代金に電気代も高い。賃貸の時と比べ物にならないくらい高い。
「光熱費が高いんですけど??何でですかね??」
「それは、家が広くなりエアコンの電気代が増えた事と浴槽が大きくなりガス代が掛かっているのと朝シャンとかお子さんがしていませんか??」
と、担当営業マン。まあ、それはそうなんですが・・・・・
「冬が寒すぎるし、夏も暑いんですが、断熱基準は守ってあるんですよね??」
「断熱基準は守っていますが、気密工事はしてないです。それが原因ですね。基準もギリギリなのでしょうがないと思います」
と、担当営業マン。
「そんな説明はなかっただろう??」
「なんでもいいから工事費を下げるという要望だったでしょう。しかも言っていますよ、快適性は落ちますよって」
「・・・・・・」
それから8年の月日が流れていきました。洗車して道具をかたずけていると外壁に服が擦れた。するとそこが真っ白に。手で擦ると指も真っ白。「なんで??」
「外壁に触ると白くなるんですが不良品じゃないの??まだ8年目だよね??」
「それは白華現象という塗膜の劣化ですね。塗装の時期になります。見積もりしましょうか??」
「まだ8年目よ。なんで塗装なのよ??」
「14ミリ品にしたときに言いましたよね。塗膜が10年持ちませんよって」
「そうだたっけ??」
「塗装しないとさらに傷んで張替になります。早い方が良いと思います」
光熱費に外壁や屋根の塗装住設機器の修理などなどまだ8年目なのに出費が多い家だ事。なんて事を友人にぼやいていたら、彼が言った。
「最初で払うか??後でチビチビ払うか??家は建てた後に金が掛かる様にすると30年後は高い家になるんだよ」
彼は当時、高い家を建てて馬鹿にしていたんだけど、暮らしぶりを聞き我が家と真逆で、快適で光熱費も安い外壁は30年間は何もしないらしい。
失敗したのかもしれない・・・・・
なんてならないようにしましょう。
























