6人暮らしコンパクトな平屋のもみの木の家
出会い
最初の出会いは3年前の鹿児島市伊敷であった見学会です。最初の出会いは衝撃的でした。
コロナ真っ最中で完全予約制の見学会を開催していると、ある日「同じ苗字」で「同じ日時」に予約が2件入りました。夫婦で別々に予約したのかな?と思い、2人それぞれに返信しました。
そして見学当日、予約通りにご夫婦がいらっしゃって無事に見学が終わりました。しかし、その数分後にまた同じ苗字の方から電話が。「〇〇ですが、今から行ってもいいですか?」と。「さっき帰られましたよね?」と答えると、「すみません、別人なんです」とのこと。
なんと、同じ苗字で同じ時間に予約していたのは、全くの別人だったんです!社内では区別のために「1号さん」「2号さん」と呼ぶことにしました。電話をくださったのは「2号さん」でした。
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最初の計画
最初の計画はざっくりと書けば既存の家の建て替えでした。自分の家でしたらよかったのですが、親の家の建て替えです。しかもすぐには動けないという話で動けるのが1年後というお話でした。それまでは何もできません。見学会やイベントに参加されて時が来るのを待ちます。が、なぜか計画は白紙に戻ります。予定道理にならない感じでした。時間がもったいないって感じでした。自力走行できない場合は、よくある事です。高齢者の気まぐれは恐ろしいですからね!!そんな事で新築の話は一度「挫折」することになりました。
自宅のリフォーム
次に出てきた案は「自宅のリフォーム」でした。建売を買われていた様で、その家をリフォームすることになります。「新築並みの性能は出ませんよ」って事で話は進んでいきます。「家の図面が有ったら送ってください。プランをして見積もりをします」って事で話をして終わりました。それから待てど暮らせど図面は来ません。「縁がなかったか」って感じでした。そんな感じで連絡が途絶えたのが今から2年ほど前のお話です。
それから復活まで1年余りの時間が掛かります。後で話を聞きましたが色々な出来事がこの間にあったそうです。全く連絡をしていない時期です。情報誌やイベントの連絡は入れていましたが、反応はなかったですね。出来なかったというべきかもしれませんが・・・・そして連絡があったのが去年の10月の事でした。
土地
「土地が見つかりました!!」なんて急な展開でした。
場所が「日置市日吉町」です。何が起こっているのか??激しい動きにこちらがついていけません。「日吉町ですか??またなんで??」「チラシで見つけて地図もないのに迷わず行けたんです。いい場所なんですよ」みたいな感じでした。それで自分も確認に行く事にして地図で場所を確かめてびっくりします。2年前に建てた日吉町のN様邸のすぐそばです。しかも「八幡神社」の鳥居が見えそうな場所ではないですか??「嘘でしょう??」って言ってしまった。なぜかって??それはN様邸の工事中に、よく参拝していたからです。「せっぺとべ」の神社として有名ですが、そんな神社に縁があるなんて、なんて考えていたら、その神社の近くで家を建てる事になる。不思議な話です。日吉町なんて親戚も知り合いもいない地域です。そんな場所に通うことになるわけですからね!!さて、土地を見に行きました。一発で見つけます。敷地に入ると八幡神社の鳥居が見えています。それだけで「大丈夫ですよ」って感じです。古い建物が建っています。農機具庫の中に入ってびっくりします。シロアリが入っています。構造体は食害が確認できます。危険な状態ですね。敷地には井戸もあります。地鎮祭の時にお祓いをしてもらう事を忘れないようにします。敷地には大きな問題もありませんでした。給水と排水の確認をしたらプランを作る事にします。
プラン
6人家族用のプランを作ります。大き目なプランになりました。CAD入力して積算をします。作業的には3日で終わらせる。お客様とはLINEで繋がっているのでプランと資金計画は添付して送信します。最初のプランは大きかったのでそれなりの総額になりました。「すみません。もう少し家を小さくして下さい」との事でした。4人のお子さんは同性同士で一部屋に入れるとの事でした。一気にコンパクト化します。基本設計は同じですが。そして見積もりまで一緒にLINEで送ります。で、決まりました。今回も新しい考え方のプランになります。大家族なので家事動線は最優先しています。家の真ん中にクローゼットを配置しての回遊動線にしてあります。「センター収納回遊方式」での設計の進化版ですね。
見どころ
今回は6人家族用の平屋の家です。コンパクトにまとめたプランで、大きさは30坪です。今回はお子さんの歳が近いため部屋のローテーションはできないパターンでした。ただ、このパターンの場合は数年で子供が家を出ていくという事になります。そこは考えておかないといけません。大家族の洗濯家事を中心に考えての設計だというところが見所ですね。もみの木ハウスだからできる間取りをご覧ください。健康志向の方は「家の中の空気感」を感じ取って頂ければと思います。化学臭のない空間です。人は一日に15,000リットルの空気を吸い込んでいます。呼吸で体内に取り込む化学物質が80%以上と言われています。水や食べ物で15%ですから、どっちが大事なのか??もみの木ハウスは「空気」にこだわった家づくりをしています。
流れ
土地の契約が令和5年11月25日でした。既存の家の解体祭が今年の1月13日に行い、その後、解体工事に入っていきました。解体が完了した後4月6日が地鎮祭と井戸のお祓いを行い、着工しました。上棟式が5月18日でした。そして竣工祭が8月10日でした。このお祭り後には八幡神社に報告とお礼に行った事は書くまでもないでしょう。お世話になった神様ですからね。工事は順調に進みました。最近は遠方地ばかりですから移動が大変ですが、この現場は高速道路が使えたので良かったです。さて、上棟式ではハプニングがありました。地域性がよく分からなかったので「看板とネットで告知すれば人は集まる」なんて考えていました。近所のNさんに電話して「今日が上棟式です」ってしてたから助かりました。時間になってもNさん親子しかいません。Nさんが近所中に声をかけてもらいやっと上棟式ができた。Nさんのおかげでした。ありがとうございます。
家の住人ではなかったのですが「解体祭」を行いました。建物に対するお礼と解体工事が無事に終わる事のお願いです。しない方が多いかもしれませんが、自分は必ずやって頂きます。「竣工祭」も聞きなれないと思いますが、これも工事関係者が置いてきたかもしれない「邪気」を祓う事と無事な完成の報告と一家の繁栄のお願いを行うお祭りになります。もみの木ハウスでは行います。
最後に
今回は最初の計画やリフォームの計画がとん挫した後に復活したという家族のお話になります。もみの木ハウスの家づくりでは「家づくり」が仕事ではなく「その家に住んで家族が健康に幸せになる」というのが目的になっています。なので、打合せも「家づくり」ではなく「家族がどうなりたいのか??」という深い部分のお話になっていきます。どちらかというと「人生相談」みたいな感じですね。しっかりした目標があるので細かな行動や言動もぶれません。家族が幸せになるためには「長期優良住宅」でないといけませんし、内装材は「もみの木」でないと今のところは無理だという事ですね。それ以外の家づくりはできないとはっきり言えるので、路線もぶれないという事になります。これはシンプルで簡単な事ですが、普通の会社から見るとかなりハードルが高いことだと言えます。そんな考えに同調する人がもみの木ハウスで家を建てている。そんな感じで建てられた家を皆さんに見学していただくという事です。これは不思議な縁なので縁がむすばった人が見に来るってお話になります。
ルームツアー動画を撮影しました!
概要
- エリア
- 日置市
- 家族構成
- 6人家族(ご夫婦+お子様4人)
- 階数
- 平屋
- 建築面積
- 103.92㎡
- 延床面積
- 101.44 ㎡
- 建築時期
- 2024年9月竣工
主な構造・性能
- 構造
- デジタルフレーム構法 イノスの家
- 耐震等級
- 耐震等級3 制震ダンパー使用
- 断熱性能
- 断熱等級5 フォームライトSL フォームライトエコEB
- 住宅品質
- 長期優良住宅
主な外部仕上げ
- 外壁
- ニチハモエンサイディング16mm
- 屋根
- ガルバリウム鋼板
- 窓
- YKKAP APW330
主な内部仕上げ
- 床 壁 天井
- マルサ工業製 もみの木
- 壁紙
- オガファーザー 土佐和紙
主な内部仕様
- もみの木製家具
- TVボード 食器棚 下駄箱 テーブル
設備
- システムバス
- トクラス ユーノ
- システムキッチン
- トクラス コラージアシャインカラー
- トイレ
- TOTO ピュアレスト
- 洗面化粧台
- トクラス エポック
- 調理器具
- スーパーラジエントヒーター