【未来の会レポート】

「療育」と「農業」のお話

6月8日に未来の会を開催しました。

もみの木ハウスで家を建てたOBさんの中でも、起業された方々が集まり、

それぞれの活動や発見を共有する「未来の会」。

今回は築7年目の松元さんをゲストにお迎えし、

療育と農業をテーマにお話しいただきました。


■ 療育の話:当たり前を問い直す

話は、「食事のマナーって何のためにあるのか?」という、普段あまり考えることのない問いからスタート。

マナーをしっかりしなさいって誰のため?自分のため?という疑問が出てきます。

療育に通う子供たちはとても感覚が鋭い子が多く、自分の心が納得しないことはやりたがらない傾向にあるようで

そこにこの食事のマナーをどのようにして伝えると分かったもらえるか?という体験談を教えて頂きます。

また、ケーキを3等分できない子どもたちで話題となった、“境界知能”という社会的なグレーゾーンに触れていきます。

彼らが陥ってします依存の負のスパイラルのお話、「言葉という道具で他人と関わる力の大切さ」について語られました。

難しいテーマではありましたが、なかなか知らないお話で発見がたくさんあり

参加者全員がそれぞれの視点で深く考える時間になったと思います。


■ ソーシャルスキルトレーニング(SST)体験

お話のあとは、みんなで**ソーシャルスキルトレーニング(SST)**を体験。

簡単に言えば「相手がどんなストレスを感じているか、カードを使って予想するゲーム」です。

例えば「お金がないとき、どんなストレスを感じる?」というカードを引いたとします。

周りの人たちはカードを引いた人がそれに対してどういったストレスを感じるかを連想するゲームです。

このゲームの面白さは、“自分がどう思うか”ではなく“相手がどう感じているか”を考えること

見事に外れることも多く、「自分と他人はこんなにも違うのか」と気づける、まさに“目からウロコ”の時間でした。

また、私自身は他人のストレスの受け止め方・対処法を知ることで、自分に還元できること発見になったこと、

自分がストレスに感じる事を冷静に見つめなおす機会にもなり、とても面白かったです。


■ 会食での交流、そして次回へ

発表とSST体験のあとは、みんなで和やかに会食。
閉店時間ギリギリまで語り合い、笑い合い、豊かなひとときを共有しました。

松元さんのお話を聞いて、「もみの木ハウスとして何かお手伝いできることがあれば」という想いも自然と湧き上がりました。

次回は、どんなOBさんのどんなお話が聞けるのか──今から楽しみです。