自然乾燥の柾目ですから!!
「木は呼吸をします!!」
これは健康住宅的な家づくりをしている会社の営業マンがよく口にする言葉です。でも、これは正解ではありません。正解は、
「自然乾燥の柾目の木は調湿します」
になります。気が何でも呼吸をするわけではない。条件として「自然乾燥」と「柾目」って事です。
両方がそろわないと調湿は出来ません。人工乾燥ではダメですし、板目でもダメです。
こんな単純な事を多くの住宅営業は知りません。知らないのに「木は呼吸をします」とか言う訳です。これは知っていて言うと「詐欺罪」に問われます。
まあ、営業マンの言う事を鵜呑みにして家を建てる人の何と多い事か??全く調湿しません。だって人工乾燥の板目です。絶望的です。
それなので「部屋干しで洗濯物は乾きません」っておまけ付きです。衣類乾燥機がオプション設定されているって事は「知っている」って事ではないのか??怪しいですね!!
日本で伐採される杉や桧では「柾目」の材料はなかなか取れません。取れても効率が悪すぎるのでバカ高い物になります。
なんで市場に出回る事はほとんどありません。
もみの木は樹齢が250年から300年の木です。大木なので柾目が取りやすい。なので比較的安価で柾目材が提供できるって事です。
時間が掛かる自然乾燥もやっていますから、もみの木の細胞は生きています。人工乾燥材は細胞を壊して水分を強制的に取り出している。
人工乾燥は7日間で乾燥が終りますが、自然乾燥は4ヵ月も掛かります。商売で考えると人工乾燥の方が回転が速いって事です。なので99%は人工乾燥材です。
たまに「低温乾燥」とか言う人も居ますが人工乾燥には変わりありません。
木の成分が抜けたのが人工乾燥の木材になります。なんの効能もありません。なので見た目だけの問題です。安い方が良いでしょう。
木の効能を使いたいのであれば「自然乾燥材」を使う事です。建てる会社で聞いてみて下さい。
「色々な効能をおっしゃいましたが、床は自然乾燥材ですか??」
ってね。中には、
「自然乾燥もちゃんとやっていますよ!!」
って会社もあるようです。「も」って事は「人工乾燥もしている」って事です。注意しましょう。