キッチン周りの絶滅危惧種??
昔はあったのに今は無い物って言うのがあります。
「キッチンの吊戸棚」
これは昔は普通に付いていました。でも、今ではもみの木ハウスの家には存在しません。なぜかって??それは「パントリー」があるからです。
キッチン周りに「パントリー」を設計するようになり、吊戸棚を取り付ける意味がなくなったっていうのが事実です。よく考えると分かりますが、あんなに使いにくい物はありません。
足継ぎを持ってこないと手が届きません。なので一度入ったものはなかなか出てはこない。つまり使い勝手が悪い収納って事です。
そこに登場したのが「パントリー」です。ウォークイン方式なので使い勝手が良い。しまいやすく、取り出しやすい。そうなると吊戸棚の中は空っぽになります。取り付けても意味はないって話になります。
自分は15年以上、取り付けたことはないですね。その代わりに「パントリー」を設計してきました。その方が喜ばれます。
未だに吊戸棚を見かける事もあります。家事をしない設計者なんだろうな??なんて事を思いますね。
「床下収納」
これも絶滅しました。でも、まだつけている人が居ます。これも使い勝手が悪い収納です。使うとしても長期保存用でしょうね。日常的に使うものは入れないでしょう。
いちいちふたを開けて、かがんで床下に入れたり出したりしますから、面倒くさいです。
また、落下事故の危険性もあります。これはもう「落とし穴」です。過去に話を聞いた事がありますからね!!
昔は設計は家事をしない男の人がしていました。建材メーカーの開発者も家事はあまりしていなかったのでしょう。床下収納はそんな人が開発して、家事をしない設計者が採用したと言えますね。
辞意際の使い勝手とかには耳を貸さなかったのでしょう。初めから使い勝手の悪さはあったと思います。でも「無いよりはまし」って事で生きながらえた。
パントリーの登場で息の根を止められたって事です。
吊戸棚も床下収納も商品としては良いものだと思います。ただ、使い勝手を言うとパントリーにはかないません。建材メーカーは家事をする設計者が現れた事は恨めしかったに違いありません。