「木」の話
「木」の話をしましょう。木には「針葉樹」と「広葉樹」という大きなくくりがあります。
針葉樹の方が古いタイプの木になります。広葉樹は新しいタイプの木ですね。針葉樹は桜島の溶岩の上や海岸の岩場とかにも生えています。
菌根菌などとの共存で養分の少ない場所でも生きていけます。フィトンチッドを放出して害虫から身を守る様にしています。
なので針葉樹を家の内装材に使うとフィトンチッドの色々な効能を使う事ができるというのがメリットの一つになります。
また、針葉樹は英語圏では「ソフトウッド」と呼ばれ、広葉樹は「ハードウッド」と呼ばれています。そうなると素足文化の日本では針葉樹が床材に向いていることが理解できるでしょう。
木は乾燥させないと使えません。乾燥方法も「人工乾燥」と「自然乾燥」という二つの方法があがあります。
ほとんどの木材は「人工乾燥」になります。多くの場合は110℃ほどの水蒸気を気に当てて細胞を破壊して水分と養分を抜いていきます。短時間で乾燥できるのが大きなメリットになります。
ただし、木の成分もなくなるので、フィトンチッドは出すことはありません。つまり何の効能もないって事です。
「自然乾燥」は稀な方法です。時間が掛かる事で今はそれを行う会社はほとんどありません。ただし、気に成分が残るのでフィトンチッドが出せます。
家の内装材に使うと人に良い効果があるフィトンチッドを体内に取るり込めるというメリットがあります。
人に効能がある木を使う場合は「自然乾燥」した木を使う事です。人工乾燥材では「見た目」だけの事になりますからお気をつけ下さい。
また、切り出し方でも木の効能は変わります。「板目」がほとんどで木目がタケノコ状になっているものがそれです。板目は「水をはじく」という性質があります。
味噌樽や醬油樽など「水を通さない」用途に使われるのが「板目」になります。なので「調湿性は低い」って事ですね。
「柾目」はほとんど目にする事のない切り出し方になります。木目が平行線になっています。この切り方は「水を通す」という特徴があります。
「お櫃」や「寿司桶」や「落し蓋」など、湿気の調整が必要な物に使われています。「調湿」するには「柾目」じゃないと難しいって事ですね。
「木」も色々あります。ちゃんと知識のある人が目的別で使い分ける事が大事でしょうね??「木は」って話をする人には気を付けた方が良いでしょう。
乾燥方法や木目が何か??聞くことですね!!