在来工法ってなに??
日本の木造住宅の工法を「在来工法」と言います。これにはいやらしい話があるんですね!!
JRでも「新幹線」と「在来線」と言っています。在来線はなんだか「古い」ってイメージです。
日本にプレハブメーカーが出来て一気に家の大量生産を始めた時代がありました。それまでの日本の家づくりは時間が掛かる工法でしたから衝撃的です。
既存の大工さん達は「プレハブは小屋みたいな物」とか言っていましたが、営業展開が大工さんにはまねできない様になり次第に地元の大工さんは居なくなっていったわけです。
プレハブメーカーはそこから一気に既存の木造の工法を追い詰めて行く事になります。
木造軸組み工法の事を「在来工法」と呼ぶように仕向けて行きました。確認申請の中に「工法」の欄がありますが木造軸組工法ではなく「在来工法」と書いてあり選ぶようになっていますからね。
「在来工法ですか??大工さんの腕次第で強度はバラバラですからね。うちは工場で組み立てますから品質にバラツキは無いです」
なんて事を営業マンが口にしていたと思います。また、
「在来工法って古臭い工法ですよ。我々は工場で品質管理を万全に行っています。最新鋭の工場でですね」
とかも言っている。大きな会社は色々な方面と繋がり協力して市場を広げて行きます。
国とも手を結んでいくと経済対策も取りやすいからですね。個人の大工さんではいかんともしがたいでしょうからね??
なのでどうにもならない大工の棟梁とか無くして、大手の量産メーカーの下請け業者に組み込んだと言えます。
そこで使われたのが「在来工法」って言葉でしょう。
最初に見たときには、
「なんで古めかしい言葉を使うのだろう??木造軸組み工法ではダメだったのか??」
なんて事を思いました。その裏で色々な策略が有ったって事で済んね。「古い工法」って事にしていったって事です。
量産メーカーの仕掛けた事だったようです。
今では定着した言葉になりました。「在来工法」なんて言葉は自分は使いません。罠にかかりたくないですからね。
逆に大手ハウスメーカーの事を「量産メーカー」と呼んでいます。