寝室が狭くない??
寝室の設計はどうするのか??
ベッド用の寝室である場合、6帖では狭すぎます。ベッドは入りますが、壁との隙間は50センチほどになります。カニ歩きでしか進めません。
老後の介護を考えると狭すぎるって話になります。
で、適正なのが8帖という事になります。1.4Ⅿ程隙間が空きます。7帖にすると1.0Ⅿほど空きますからそれでも良いでしょう。
6帖では難しいです。が、ルームツアーとかで見る寝室は6帖が多いです。ルームツアーではベッドが置いてないから広く見えます。でも、実際は違います。
若いうちは6帖でも支障はないでしょう。要は70歳代になった時に問題になってきます。夫婦のどちらかを介護するとなるとどうにもなりませんからね。
なので、寝室には「通路」が必要になるという事です。
ただ、予算的に「寝室を8帖に出来ません」という場合もあります。そんな時にはどうするのか??
寝室を6帖か4.5帖で設計します。
「言っている事がおかしいぞ!!」
ってなるでしょう。でも、これもちゃんと理由があります。夫婦が70歳代になった時にはお子さんは独立しています。どう考えても40歳代ですからね。
普通に考えると「家には居ない」って事になります。つまり「子供部屋は空き部屋」って話です。子供部屋を4.5帖で二部屋あった場合、設計時に間仕切り壁の構造要素を抜いておきます。
将来はその壁を壊して9帖の部屋で使えるようにしておきます。
なので、その部屋が夫婦の寝室になります。部屋は広いので介護はどうにでもなります。部屋のローテーションですね。
家の間取りを柔軟に考える事で出来る技と言えるでしょう。多くの住宅会社の設計者はそれが出来ません。「今」の家族構成で考えてしまいます。
「子供は独立する」という事を真に理解できていません。
50歳を過ぎたら夫婦だけの生活が始まるという事を考えておくことです。そこからが長いですからね。それは理解していた方が良いでしょう。家づくりに大きく影響します。
寝室は「寝るだけの部屋」ではありません。「介護」の事を考えておく必要があります。それを考えて設計するかどうか??
それは「要望」として出すのではなく、設計者がそこまで考えてくれるかどうか??でしょうね??