構造計算はしなくても良い??
「住宅は構造計算をしなくて良い事になっています」
なんて事を言う人は多いです。でも、これは間違いです。
「構造計算を確認申請時に提出しなくても良い」
が正解です。構造は設計者が確認しなさいって事なんですね。なので構造に関する責任は「設計者」が負う事になります。
なので構造計算をしっかりとしておかないと何かあった場合「業務上過失」って事になります。なのでもみの木ハウスでは全棟で行っています。
構造計算をやる事で色々な事も分かります。屋根の材料で荷重が大きく変わる事も分かる。瓦にするのかガルバリウム鋼板にするのかで構造体も大きく変わりますからね。
構造計算をしていない会社は平気で屋根だけ変更をしますが、それは非常に恐ろしい事です。瓦とガルバリウム鋼板では荷重が1/10になる。
それが理解できているかどうかでしょう。
構造体がまるで変る事になりますが、構造計算を行っていない場合はそれがまるで反映されません。構造体はそのままで屋根だけが変わる。
無知な設計者は平気で行いますからね!!
地震も地域で係数が変わりますし、風の強さも地域で変わります。雪の荷重も地域で変わります。その荷重を掛けての計算を行う。
鹿児島は特に風の強さが場所で大きく変わります。設計時にそれを考えないと補強が入って来ます。吹き抜けなどの空間に補強の梁が入って来ます。
構造計算しない会社では損んこともお構いなしで構造を組みます。大体の事ですから構造体は大き目での設定でしょう。
つまり「無駄」な構造体って事です。構造体を買うのはお客様ですからね!!
そう言った事からも構造計算は行った方が良いでしょう。無駄な買い物にはなりませんからね!!太い構造体はぜい肉を買う事になります。
多くの会社は構造計算を行っていません。恐ろしい事ですが、それが普通なんですね。最低限ではプレカット工場では簡易的な構造計算を行っています。
でも、そこでNGが出てもデーターはフィードバックされません。構造的に破綻していても建っている家は多いって事です。
実に恐ろしい事です。