なぜ起こる??予算オーバーの仕組み!!
プランが決まり、見積もりをしてもらい、出てきた金額がはるかに「予算オーバー」って話はよく聞く話です。なぜ、予算オーバーになるのか??
これは、簡単な話で「お金の事を無視して打合せをして要望を聞くから!!」ですね。これは「営業マン」という素人でも家を売れるシステムだから故のお話です。
素人だから工事費の事は分かっていません。そこで要望が出ても「分かりました!!」と、なんでも受け入れてしまうから起こる悲劇なんですね。
お客様は予算を伝えたうえでの打合せなので、出した要望も「予算内で出来る事だ」と考えています。ところが営業マンにはその認識はありません。
逆に「要望出すけど予算は大丈夫なのかな??」なんて考えていたりします。まあ。どっちもどっちって話ですね。
営業マンの居る会社ではよくある出来事でしょう。
打合せをすればするだけ家は大きくなっていきます。「せっかくの事だから」みたいな事で要らない部屋までついでに作るって話です。
「両親が泊まりに来た時のための和室」とかは要らない部屋。その部屋の面積分が工事費に上乗せになる。つまりが予算オーバーって事です。
では、どうすれば良いのか??
営業マンではなく設計者と話をする事です。そうすれば工事の事も理解できているので、要望がお金で話ができる事になる。
「ご両親が泊まりに来るとは考えにくいですよ。6帖の和室で3坪増えます。その分の工事費がオーバーしますが大丈夫でしょうか??」
みたいな打合せになります。これが、営業マンだと、
「そうですね。ご両親が泊まりに来ることも想定した方が良いでよう。設計に言って泊まれるように部屋を増やしておきますね」
で、終わる。工事費の話は出てきません。
なんでも要望を聞いてくれる営業マンが「良い人」とは限りません。お金の事が理解できていない素人と考えるべきでしょう。
散々、打合せをして、出来上がったプランが予算オーバーとかなると、その後が大変です。家を小さくして予算内に納める打合せが始まりますからね。
夢も希望もありません。
設計者に予算を伝えてから要望を話すると「予算内で出来るのか??出来ないのか??」という話になります。
要望には工事費が絡むという事を認識しておかないと大変な事になるという事です。よく聞く「予算オーバー」は素人の営業マンが起こす事故みたいなものです。
契約金額を増やす事を見据えた、恐ろしいシステムなのかもしれません。