よく使われる「坪単価」って何だろう??

「この家で坪単価はいくらでしょうか??」
なんて事を聞いてくる人が居ます。なぜ「坪単価」を聞くのか??それは「工事費をごまかしやすいから!!」が答えになります。
ローコスト住宅になればなるほど「坪単価」が固定されている事が多いです。「弊社の家の坪単価は〇〇万円になります」ってね。
こうやって最初に「坪単価」を口にする会社は要注意って話です。
問題は「坪単価」に掛ける「面積」がどうなのか??が、大きな問題になっていきます。ローコストメーカーの多くはメーターモジュールというものです。
基本寸法が1.0m×1.0mとなります。多くの会社が採用する基準寸法は0.91m×0.91mです。つまりメーターモジュールの方が、同じ間取りならば面積が大きくなります。
0.91モジュールの30坪の家を、メーターモジュールにしただけで36.22坪になります。一気に6.22坪大きくなる。つまり工事費が上がるって事です。
坪単価が固定されているので必ず上がると言えます。
そして面積の計算法がどうなのか??それでも変わってきます。坪単価に掛ける面積の規定は法律上にはありません。なので各社はバラバラになっています。
ローコストメーカーの中には軒先ラインの面積までプラスしますし。テラスやベランダまで産出する会社も存在します。
そんな計算を行なうと30坪の家はあっという間に45坪超えでしょう。工事費はどんどん上がっていきます。
このカラクリに引っ掛からない様にしないとひどい目にあいます。
さて、坪単価とは工事費を施工床面積(算定法は各社でバラバラ)で割ると出てきます。工事費も本体工事費なのか??建築工事費なのかが問題です。
普通は本体工事費で屋外給排水の1.0mまでの工事費になります。
計算すると分かるのですが20坪の家と60坪の家では坪単価は大きく変化します。20坪の家の方が坪単価は高くなり、60坪の家の坪単価は安くなります。
これはお金の中る住設機器など、家が大きくても小さくても同じです。家の面積が広くなるのは「部屋数が多くなるから」です。そうなるとその工事費はそこまで高くありません。
つまり「広いリビングが欲しいです」と言い、広いリビングにしてしまうと坪単価が固定されている場合、損をするという事です。
まあ、色々なカラクリに打合せのテクニックを使い、家の面積を増やすのが作戦だという事です。
「坪単価」で話すのは危険です。お金の話は「総額」でやりましょう。坪単価はアベレージでしかありません。先行させても意味はない。
お気を付けください!!
























