「打合せ」は、誰のために??
家を建てる時に行われる「打合せ」という行事。
「打合せ」をしないと家は建たない。なんて考えるのが建築の常識ってやつです。
では、なんで打合せをしないといけないのか??多くの住宅会社は口をそろえてこう言います。
「それはお客様の家だからです。お客様の好みは我々には分かりません。よって打合せして要望通りの家にします。なので打合せは大事なんですね」
ってね。まあ、普通の事みたいに感じますが、実はここに大きな問題が潜んでいるんですね。
「家の好み」とか「家の要望」とか、素人に聞いても出て来ないのではないのか??
プロではないので家の事は表面的な事しか理解できていません。要望通り建てる事での大きなデメリットも気が付いていませんからね??
打合せをするもう一つの大きな理由は「住宅会社の「理想の家」という物が無い」って事です。
どんな家が良いのか分からないので打合せで聞き出して、その通りに建てろ!!って事です。
メニューが沢山あるレストランみたいな感じです。「お勧めはこれだからメニューはこれだけです」なんて事を言えない。
だから「なんでも美味しいですよ!!」ってたくさんのメニューから選ばせているって事です。
レストランはメニューを選べばシェフが勝手に調理しますが、家は材料から味付けまで「どうしますか??」って打合せをします。
だから、おかしいわけです。
打合せは住宅会社の「責任逃れ」なんですね。最終的には「打合せ通りになっています」って事で逃げるため。
大きなデメリットが隠れた「要望」も何の説明なく図面に織り込まれる。
そして不具合は暮らし始めて発覚していきます。
「リビングの吹き抜けでテレビの音が2階まで響いて大変なんです」
「吹き抜けはお客様のご要望だったのでそうなっていますが??」
「音が響くって聞いてなかったです」
「空間が繋がるわけですからその辺は理解されていると考えての対応です。開放感が欲しいって理由でもありましたから」
「一言、音が2階まで響きますよって言ってくれたらしなかったのに!!」
「開放感がどうしても欲しいという事でしたから、音の優先順位は低いと理解していました」
「私達は素人です。プロとしてのアドバイスが欲しかったですね!!」
なんて事になります。家づくりの失敗は打合せで言った要望である事がほとんどです。
打合せは誰のためなのか??よく考えた方が良いですね。
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