真っ赤な図面・・・・・
プラン打合せがあるたびに、出した図面が真っ赤になる。
これはおかしな事です。もみの木ハウスではあり得ません。建築士の資格も持たない人が平面図や立面図を勝手に変更するって事です。危険すぎる。
たまにSNSにそんな図面をアップされている人が居ますが「おそロシア」と、いつも思います。まあ、訂正する方も問題ですが、それをそのまま受ける方も受ける方です。
そんな会社に限って、都合の悪い事は、
「それはお客様の要望なんです」
って言います。「私の責任ではありません」って言いたいのでしょう。でも、設計者の欄にちゃんと名前が書いてあるので設計者の責任になる。
そこは頭に入れておいた方が良いですね。
さて、素人が訂正した図面通りに家の間取りが決まって、家が建ち始める訳ですが、図面がなかなか決まらなかった人ほど、工事中も変更が出まくるのが一般的です。
棚の高さとか現場で打合せとかするとおかしな流れになって行きます。
「イメージがわかないので少し時間をもらえませんか??壁の色とかでも変わって来そうなので・・」
なんて事になったら現場は進まないわ、打合せは延々と続くはと、良い事など一つもない訳です。「時間が無いので言う通りにするしかない」なんて投げやりになって行く現場は、完成した後の事など考えていません。
こんな家に限って「こうなるとは思っていなかった。もっとちゃんと言ってくれたらこんな事はしなかったんですが・・・・」なんて事になります。
大抵の失敗は自分が出した要望ですね。他との兼ね合いが分かっていない事が多いですからね。ドアと干渉する棚とかカーテンレールに当たる扉とかです。
真っ赤な図面を見るたびにどんな家になったのだろう??って心配になります。元の図面も馬鹿みたいに広いリビングとかで設計されているので「ヒアリング」で聞いた通りのプランなんでしょう。
人に聞いて建てる家づくりを「自由設計」とか「注文住宅」とか言うのであれば止めた方が良いですね。危険すぎますから。
家の性能や家事動線の事も分からない人がプランに口出しすると家はどんどん性能が落ちていきますし、使いにくくもなってしまいます。
設計者は建てる人が経験した事のない家を設計するのが本来の仕事です。それがプロでしょう!!