自由設計の恐ろしさ・・・・
「うちの家は自由設計です。なんでも言ってください設計担当が図面に織り込みますから!!」
なんて事を言う会社は避けた方がいいでしょう。まあ、こんなことが言えるのは建築士免許を持たない営業マンでしょう。
素人の言うとおりにすると色々な部分で破綻が生じますからね。一番は構造体でしょう。構造が成立していないって家って意外と多いです。
まあ、設計者が無理やりに納めているので建ってはいますが、大きな地震の時などどうなるのかは分かりません。
構造計算をすると「NG」判定が出る事は間違いないでしょう。
まあ、構造計算をしていないから存在できる建物です。暮らす人もそんな事は知りません。知ってたら引っ越す事でしょう。
また、動線も面白かったりします。
最近見た家で恐ろしかったのはキッチンの反対側にお風呂がある家でしょう。何が恐ろしいかって??
その家に暮らす奥様は、毎日キッチンの反対側にある洗濯機まで歩くことになります。家の中だから知れているって考えなのか??でも「毎日」ですからね。
重たい洗濯物を抱えて洗濯物干場へ歩きます。平屋だったから縦の移動は無いからよかったですが、大変だと思います。
どんな要望が出たのかは知りませんが、なんでアドバイスをしなかったんだろう??なんて思いますね。家事の事は考えてなかったのだと思います。
外観の面白い家も「言いなりになったな??」って家でしょう。外壁が凸凹になっていたり、屋根の形が複雑怪奇になっていたり。
恐ろしいコストをその複雑な納まりに使っている家。技術側から見ると「なんともったいない」って話になりますが、素人には絶対に分からない話になります。
でないと「出来ません」って。
ちょっと形を整えるだけでコストがどれだけ抑えられるのか??外壁や屋根工事費がまるで変ってくることが考えられます。予算があるからできる事だと思います。
最終的に「内装材での調整」になると思いますが、何のため??って感じですね。
自由設計で言いたい放題に建てられた家。その家に暮らすのはそれを要望した人になりますが、その要望の後悔が暮らすとすぐに出てくるからかわいそうです。
設計者はそれが分かっています。営業マンは仕事をしましたって感じでしょうが、誰が良かったのか・・・・・・