調湿しない内装材を使ってやったらいけない間取り・・・
洗面脱衣室にファミリークローゼットに洗濯物星場を併設。すると家事が楽になります。みたいな家が増えた様な気がします。
まあ、これは「もみの木ハウス」で建てる家に多い間取りです。もみの木ハウスの場合は洗面脱衣室とお着替えクローゼットを併設して、そこに洗濯物干場も作ります。
洗濯家事はその空間だけで完結する間取り。
もみの木ハウスは内装材の「もみの木」が「調湿」するので洗濯物が乾くという事になるので、こんな間取りでも問題は発生しません。
調湿しない内装材でこの間取りを作ってしまうと問題だらけの家になります。まず「洗濯物は干せますが乾きません」って話になる。
乾かないので「衣類乾燥機」が併設されることになります。当然の事です。住宅雑誌にはちゃんと写り込んでいますから間違いない!!
乾かないけど干してしまうのが普通の人です。洗濯物の湿気が部屋中に充満していき、湿度は80%を超えていきます。
そうなると次に起こる問題は「カビ」です。
ファミリークローゼット内に収納してある衣類にカビが生えます。そうなると衣類が痛むので、洗濯物は干せません。
次の問題は生乾きの洗濯物の嫌な臭いです。
洗濯物に雑菌が発生して、その雑菌が臭う事になります。そうなるともう一度洗濯しないといけません。
間取りが間違えていると家事は複雑怪奇になります。
もみの木ハウスの家事動線は「内装材が調湿する」事が前提でのものです。そこまで理解できないとやってはいけない間取りになります。
動線だけ見ると完璧な動線に見えます。が、それにはそうなるような内装材が必要であるって事になるんですね。インスタグラムで見つけて、
「家事動線はこんな感じでお願いします」
なんてやると後悔する事になります。が、そんな事が理解できていおる人は存在しません。止める人は居ないって事。
後悔するのは家の持主のみって話です。住宅会社の人はそんな人の事など知ったことではない。衣類乾燥機を勧めるくらいでしょう。
なので「まねをするならもみの木まで」って事になる。もみの木の事を理解できる人は稀です。
だから皆さんが間取りをコピーするんですね。