印象に残る家
「先日、他の会社のモデルハウスに行ったんですけど、そこの壁紙が凄く綺麗な花柄で、私もそれが良いと思いまして、同じように出来ませんか??」
なんて事はよくある話です。まあ、普通の会社ではの事ですね。もみの木ハウスではあり得ない話です。ビニールクロスを使いませんからね(汗)
また、よくあるのが、
「洗面台ですけどシンプルに何もない状態が良いです。ホテルみたいな洗面所が良いです」
ってのもあります。そんな時はこう言いますね。
「それは一泊するからそれでも良いのですが、家は毎日の事ですよ。ホテルではありません。生活しますからね??ホテルは泊まるだけの建物。勘違いすると後悔しますよ」
ってね。一泊しての印象と生活はまるで違います。
以前、ホテルの様な洗面台が欲しいと言われ、散々反対しましたが「どうしてもしたい」って事でやりました。どうなったかって??
カウンターの上はドライヤーや家族分の化粧品類や櫛にティッシュペーパーなどなどありとあらゆるものでごった返していて、ホテルの様なかっこよさはみじんもない状態でした。
それからは絶対に設計しない事を誓いました。
「もっと言ってくれたらやらなかったのに」
って言われて嫌な気分になるのは嫌ですからね。
なので印象に残るものはあまり家としてはよろしくないと考えた方が良いでしょう。特にインスタ映えする部屋なんて生活するには使いづらいと思います。
その代表が「スケルトン階段」でしょう。女性の方はスカートでの上り下りは非常に危険ですね。特にリビング階段の場合はです。
大抵はリビングに設置されています。映えるからですね。
生活の事は考えていません。でも、インスタで見て印象に残って「こんな階段が良いです」とか言うと「これですね。分かりました。割高になりますよ」ってな感じで設計に入って行く事になります。
生活が始まり後悔する。だって使いにくいですからね。思春期になった子供からも不評を買うのも分かり切った事ですね。
子供が独立して夫婦だけになると歳を取った人には恐怖の階段になる事は間違いない!!映えるってそんな問題が隠れています。ご注意ください!!