どんな家が良いですか??
「今日はヒアリングです。お客様はどんな家が良いですか??」
なんて事はよくある話です。が、これって不思議な事なんですね。だって「どんな家が良いですか??」なんて聞かれても答えられないでしょう??
レストランに行けば写真付きのメニューがあります。家づくりにはメニューは無いって事です。
「言った通りに作ります」
って事でしょうが、それは非常に危険な事です。ほとんどの場合は「こんな家でお願いします」なんて事にはなりません。おぼろげな話で終わる。
そんな話で家なんて建てることは不可能です。多くの場合は設計者が想像をしているだけの事なんですね。
設計者はどんな家が理想なのかはある程度考えています。なので「どんな家が良いですか??」って言葉には違和感を覚える事でしょう。
だって、どんな家が??って自分は聞きません。だって「もみの木ハウス」って会社ですからね。どんな家ってありえないからです。
でも、多くの場合はそこから家づくりは進んで行きます。つまり「答え合わせ」が始まるんですね。これって面白いですね。何を考えているのかの推理ゲームです。
「そうですね。和風が良いですね。それでリビングは広い方が良いです」
なんて感じで話は進みますが「和風」って何だろうって事で推理ゲームが進んで行きます。
「和風」ってのが何なのか??そこが分からないと設計はできません。
瓦なのか??屋根の形なのか??外壁の色なのか??素人のイメージは掴めない。そこで延々の打合せです。
全てがこんな感じですね。だから家が出来あがるまでは打合せだらけです。やらないと完成できません。
途中で疲弊する事でしょう。何も考えていない事まで「どうされますか??」って聞かれますからね。
そんな事をして、良い家が建てば良いのですが、ほとんどの場合は後悔する事になります。
理由は「素人のあさはかな考えで出来ているから」です。要望を出した部分が後悔の元になります。
そう言う事が分かっているので打ち合わせの多い会社は気を付けた方が良いって事になります。
ただ、打合せの少ない会社はあまり存在しません・・・・