土地の名義は誰なのか??
「土地はあります。100坪ほどありますから平屋を希望します」
なんて話はよくある話。ここで最近心配なのは「その土地の名義は誰なのか??」ですね。最近、ここで挫折する事が多くなっています。
打合せが終わり土地の「登記簿謄本」を取り寄せてみます。すると土地の名義が父親の名前ではない古めかしい名前。苗字は同じなので親族である事は間違いない。
「土地の名義が〇〇さんになっていますが誰でしょうか??」
「〇〇は祖父です」
「お父さんのご兄弟やおばあさんはいらっしゃいますか??」
「祖母は老人ホームにいます。父の兄弟は3人います」
「おばあさんは認知症ではありませんか??」
「はい。認知症です。それが何か??」
「土地の名義変更ができませんね。この土地には家は建てられません」
「えっ!!なんで??」
「認知症の場合は名義変更ができないです。名義が変わらないと銀行はお金を貸してくれません。他の土地で検討しないとダメですね」
「どうにかなりませんか??」
「おばあさんが亡くなるまでは難しいですね。その後にお父さんに名義が変えられるかどうかですね。ご兄弟の人が相続放棄の印鑑をついてくれるかどうかですね」
「・・・・・」
なんてなります。最近はこのパターンが多いです。土地はあるのに家が建てられないパターンです。
「なんで自分の土地なのに建てられないんですか??」
とかなりますが、登記がそのままになっているのでどうにもならないパターンです。固定資産台帳は変更されたりしていますが、登記簿がそのままとかですね。
また、名義が親名義で亡くなられていて兄弟間では話ができているとかも危険です。いざ「名義変更」をしようとすると、
「話が違う。だから印鑑は押せない」
なんて人が出てきたりします。本人は「話がついた」と考えていますが相手は「納得できない」と考えていたりしますからね。
これも多いです。土壇場でうっちゃりを食らう感じですね。昔、これで工事がずいぶん遅れたことがありましたからね。
謄本上の土地の名義は誰なのか??
そこは調べておいた方が良いでしょう。家を建てようとするタイミングで爆弾が爆発しますからね!!