家は大きさではなく「性能」でしょう!!
「大きな家ですね!!」
なんて言われるとなぜか嬉しい。これが「家が小さいですね」なんて事は言えない。なぜかは分かりません。以前は予算に応じて家の大きさを変えていました。
予算があれば家は大きくなります。予算が無いと家は小さくなる。大きな家は70坪とかでした。あまりの大きさに税金の優遇が受けられない訳ですが、そんな事はお構いなしです。
なんでそこまで大きくなれるのか??それは基本性能が低い家だからでしょう。大きさで勝負ってところですね。以前は自分もその中に居ました。
構成の住宅を建てるにはパーツがそろっていなかった時代ですね。
サッシなどの性能が向上してガラスも何とか良い物が出始めた頃、高性能住宅に切り替えました。断熱もグラスウールからウレタンの吹付にしていきます。
ガラスを遮熱型に変えて、サッシも複合サッシにします。内装材も無垢の無塗装の床にドイツのオガファーザーに変えます。すると性能面にコストがかかる事になる。
そうなると家は必然的に小さく設計するしか予算に収まらなくなるわけです。
この時は資金計画を先に行い、プランはその後に書いています。資金計画で本体工事費ははっきりと数字が書いてあるわけです。
その数字になるには大きさで調整する事になります。話をしながら、
「家の大きさは32坪くらいでしょう。それを超えると予算を超えます」
なんてやっていましたね。それから家はどんどん小さくなる方に動いていきます。家の性能を重視する事へ切り替えたんですね。
それから「長期優良住宅」が創設されます。断熱性能を変えて2年後です。当時は建てていた家がそのまま長期優良住宅の性能を超えていました。
なのですんなりとこれもクリアします。
もみの木に出会い、設計の考えが大きく変化します。もみの木を使う事を前提にした設計になります。すると家はますます小さくなっていきます。
家の大きさにこだわっていた時代がはるか昔に見えてきます。が、多くの住宅会社は未だに家の大きさにこだわっている会社が多いですね。
断熱基準の義務化が無くなり、縛りが無いからでしょう。それで良いのかな??