屋根の形は何が良いのか??
「屋根の形はどうしますか??」
なんて事を住宅会社が聞いてきた場合、その会社では建てない方が良いと思います。素人に聞く話ではありません。
なぜか??2階建ての場合「風圧」を受ける面積が屋根形状で大きく変わります。つまり構造とコストに大きく関わる事になるって事。
なので、屋根形状は設計者が構造要素やコストを考えて判断する事になります。なので「どうしますか??」とはなりません。
最近は「片流れ屋根」と言う形状が流行っています。これは急勾配になるとコストはそれなりに上がります。勾配をどちら側にするのか??で恐ろしいくらいの圧迫感も出ますからね。
平屋なのに2階建てなの??って感じの高さがある家とか見かけますが、お金がもったいないと思います。
コストを考えると寄棟が良いですね。緩い勾配の屋根にするとさらにコストカットにはなります。が、デザインをどうするか??って事も重要になります。
コストカットばかり考えるとそれが外観からにじみ出ます。安っぽく見える家は知らず知らずコストカットの跡がにじんでいる。自分はそこは隠します。
屋根は色々な要素が隠れている部分になります。
なのでプロがデザインやコストや構造的な事や防水などの総合的な判断で決めないといけません。屋根材も葺ける長さが材料で変わりますし、葺ける勾配も材料で変わります。
そんな事も知らない素人が屋根の形状や屋根材を勝手に決めるって非常に危険な事なんですね。何も知らないから出来る事かもしれません。
自分の場合は、資金計画の金額で家の大きさを決めます。敷地形状から家のデザインを考えて行きます。なのでプランをする前に屋根形状は決まっています。
そうしないと色々な不具合が出て来ますからね。
耐震等級にも関わりますし、断熱性能にも関わります。それをプランが決まった後で、
「屋根の形はどうしますか??」
なんて事になると、設計者が組み立てたものが、音を建てて崩れていく事になります。そのお陰で「予算オーバー」とかにもなって行く訳ですね。
そうならないためにはプロにお任せです。それが正解でしょう。