未来の話!!
家づくりで色々と考えるのはほとんどの場合が「今」の事でしょう。
お子さんが小さい家庭では「子供が小さい」って現在での事で間取りとかを決めて行く事になります。
「子供が小さいので、寝室と子供部屋は建具で仕切れるようにしたいです」
なんて話が出て来たりします。でもね、お子さんはすぐに大きくなるんですね。そして18歳で家を出る可能性が高い。そうなると子供部屋は空き部屋になるって事。
子育てを考えての家づくりであれば、子供が小さい時に建てないと意味は無いって事ですね。小学生になりまでとか言いますが、その時はお子さんは7歳です。11年間しか住まないって事です。
これはよく考えると分かる話ですが、家の打合せをする家族の意識からは「子供はずっと小さいまま」って事しか伝わって来ません。
なので家づくりの打合せは現在から未来へ目を向けるように話を進める事にしています。そうしないとすぐにフィットしない家になるからですね??
「お子さんは18歳で家を出る可能性が高いと思います。自分の事を考えると分かると思いますよ」
なんてね。自分も18歳で実家を離れています。そうなると子供部屋は空き部屋になるんですね。そこから夫婦だけの住家になる。50歳前後の夫婦はまたもや新婚生活の二人だけの世界。
家ってそこから30年前後がそんな状況で使われるわけです。
子育ての時間は長いようで短い。逆に二人だけの時間は倍くらいはあります。どっちに合わせたら良いのかは考える事は無いですね。
でも、多くの人はそこを見落として家づくりを行っています。
「今」をテーマにしているからですね。今の状況は刻一刻で変わる。それが分かる人は少ないでしょう。住宅会社の方もヒアリングで要望とかを聞くという受け身の体制で進んで行きます。
そうなると誘導する事は難しいって事になります。つまり、「今」の事で終わるって事ですね。わずか10年前後の時でフィットする時間は終ります。
それからが長い。それを理解できるかどうか??
家づくりの失敗は「未来」が予測できていない事が大きいでしょう。紙に家族の名前と横軸に時間軸を書いて大きな予定を書いてみたら分かると思います。
子供の進学や就職、結婚など。ご主人の定年退職とか予測可能な事を書いてみたら良いでしょう。そうすると50歳前後の時に夫婦だけの生活が始まる事が分かる事でしょう。