狭いより広い方が良いです!!
「リビングはどれぐらいの広さにされますか??」
「そうですね。広い方が良いですね」
「それでは10帖ほどにしておきます。ダイニングと合わせれば18帖と、かなりの広さになりますよ」
「お願いします」
なんて会話は普通の住宅会社ではよくある事です。リビングダイニングで18帖は無駄な広さとしか言いようが無いですね。自分はそんな設計はしません。
大体は家族の人数がマックスの時での広さでしょう。でもね、子供はいづれは家を出ていきます。
最終的には夫婦で30年以上をそんな広いリビングダイニングで過す事になります。持て余す広さです。
不思議なんですが、どんな部屋を「広さはどうしますか??」なんて聞くと、
「狭いよりは広くしてください」
って返って来ます。今まで「狭くしてください」なんて言った人は一人も居ません。なぜか広げたがる。
トイレも畳1帖より1.5帖にしたがります。お風呂も1坪タイプより1.25坪にしたがります。それは「広さをどうしますか??」って聞くからですね。
どんどん大きくなる部屋。それは家の全体面積が大きくなるって事になります。つまり「工事費が上がる」って事です。
お金が有れば良いでしょう。多くの場合お金が潤沢にある人など居ません。ほとんどが「予算オーバー」になります。そこからが地獄です。
では、なぜ広さなど聞くのか??
住宅会社の巧みな罠なのかもしれません。営業マンは素人です。プランとか工事費とか分かりません。なのであえて聞く。「広くしたい」と言わせているのかもしれません。
すると自動的に大きな家になります。しかもお客さんの言った通りにしたって事でですね。
もみの木ハウスの場合はどうなのか??
まずは「広さはどうしますか??」なんて話はしません。資金計画でお金が決まっています。プランはこちらで決めていきますから、
「広くしたいです」
とか言われた場合は
「お金は大丈夫ですか??予算オーバーになりますよ。手当が出来ますか??」
ってなります。広げる=工事費が上がるですからね。当然ですが「追加工事」と言う事になります。
自分は建築士なのでそれが分かります。素人ではないからですね!!