窓が大きいと断熱性能が悪くなるという話です!!
「窓は大きくして欲しいです。明るい家が欲しいので!!」
なんて要望はよくある話です。これを「分かりました!!」と、二つ返事で受ける会社と「弊社の家の性能を確保するために、それはお受けできません」という会社。
たぶん、二つに分かれると思います。断然多いのが二つ返事で受ける会社です。ただし、4月からはそれは出来なくなることでしょう。二つ返事の会社は新築は出来なくなるかもしれません。
理由は簡単で、
「断熱性能が悪くなるから!!」
です。外皮計算をすると分かりますが、窓が大きいと熱損失が大きくなり、断熱性能が落ちていきます。
そうなると設計者は「窓を小さく設計する」という事を頭に入れます。つまり最小限の窓の大きさで設計をしていきます。
そうする事で熱損失を抑える事を実施します。
なので、高性能な家ほど「窓は小さい」という事になる。窓が大きいと断熱性能は悪いと言える。
ホームページなどで「高気密高断熱な家」とか書いてあっても施工例の写真の家が窓が大きいとそうではない事を意味しますからご注意ください。
リビングに大開口の窓が付いていて「庭と一体化したリビングで快適に過ごせます」とかは要注意でしょう。快適な時期は年中でわずかな期間のみって事です。
冬は寒いし、夏は暑い。窓から大量の熱が出入りしますからね!!
断熱の事を理解していない設計者は、無造作に窓を「引き違い窓」で設計します。これは「気密性」を悪くしますから、もみの木ハウスでは避ける事になる。
引き違い窓はレールの上に戸車で動きますから隙間だらけの窓って事です。断熱性能が良くても隙間風が入ってきますから、寒いし暑い。
多くの設計者は「窓」をあまり気にしていません。つまり「断熱の事をよく理解できていない」って話です。もっと言うと高断熱の家の体感をしていない。
そんな設計者の居る会社では高気密高断熱の家は建てる事は不可能だと言えます。数字だけは出してくると思いますが、体感はそのレベルにない事がほとんどです。
なので、建てた家に暮らす人に「どんな感じで生活していますか??」って聞くことですね。そこに答えがありますから!!