薪ストーブは気を付けた方が良いですよ!!
「薪ストーブに昔から憧れていたので、家を建てる時は付けようと思っていました」
「そうなんですね。炎は癒しになるので、良いと思います」
「そうですね。設計に織り込んでくださいね」
「分かりました。設計にそう伝えてます」
なんて始まった計画です。土地は思いっきり住宅街で家が密集した場所です。そんなところに薪ストーブを設置したらどうなるのか??なんて考えてもいない。
ここで予測されるのは
「洗濯物に煙の臭いが付くから外干し出来ない。薪ストーブを使わないで下さい!!」
とかのクレームが来る事は間違いないでしょう。
「周りに家が無いから大丈夫です」
なんて住宅会社が言ったとしても、周りが開発されてすぐに住宅地になったりしたらもう使えないでしょうね??
将来を考えて設置は検討した方が良いでしょう。安い買い物ではないですからね。もみの木ハウスの場合はあまりお勧めはしません。
断熱性能も高いので、付けても持て余します。
だって「6帖用エアコン」1台で平屋だったら十分ですから。薪ストーブで一番小さなやつでも恐ろしいくらいな「オーバースペック」になります。
また、次の問題もあります。それは、
「薪の確保」
ですね。一冬分の薪をどう手に入れるのか??買う方法もありますが、エアコンの電気代より高くなることは確実です。
知り合いの山で手に入れる方法もありますが、自分の休みがまきの確保に消えていく事になります。それまで含めての「憧れ」だったら良いのですが、そうではないでしょう。
針葉樹の薪はすぐに燃え尽きます。出来たら広葉樹の薪が良いでしょう。そうなるとかなり厳しいでしょう。
時間を有効に使うなら「エアコン」がお勧めです。
薪ストーブは憧れるでしょうけど、現実離れした商品だと言えます。日本では全くない文化ですからね。
昔から日本とは相性が悪いと言えるかもしれません。
炊きもの風呂が全盛の頃だったら「煙の臭い」問題は無かったことでしょう。でも、その「炊きもの風呂」自体も絶滅しました。
つまり、薪の確保が難しいって事でしょうね。
薪ストーブを考える場合はちゃんと考えた方がよろしいかと思います。高いお金を払って付けたけど使えなかった。なんて事にならないためです。