木は人に優しいです!!
「木は人に優しいです!!」
これはよく耳にする言葉です。「木」っていう大きな括りは危険です。主語が大きな言葉は危険です。この場合は、
「木って何の木ですか??」
って聞いてみましょう。そこに特定な樹種が出て来るか??たぶん、出て来ません。だって「木」ですからね!!
鹿児島で「木」と言えば「杉」を指す事がほとんどでしょう。「県産材」って事でも販路が広がっていますからね!!
そこに「地産地消」って言葉が被さってきます。これも危険なワードとなります。
地産地消は「売れない物の代名詞」ってなります。鹿児島では「黒毛和牛」とか「黒豚」には「地産地消」って言葉は付いてきません。
黙っていても県外で売れるからです。
杉は売れない。だから「地産地消」なんでしょうね??
「木は人に優しい」なんて事も出て来ますが、そこには何の根拠も無い。ただ言っているだけです。
「どんな風に人に優しいのでしょうか??」
位は聞いた方が良いでしょう。そこにどんな答えが返って来るのか??自分はそこの具体的な答えを聞いた事はありません。せいぜいが、
「木は呼吸をします」
なんて程度です。これも正確には「自然乾燥の柾目の木は呼吸をします」が正解です。
人工乾燥では出来ませんし、板目でも厳しいでしょう。日本に流通している木材は「人工乾燥」の「板目」がほとんどです。
呼吸はしたくても出来ません。
部屋干しでは洗濯物は乾かないって事ですね。これは大きな問題になるのでちゃんと聞いた方が良いでしょう。
「木は」って主語は要注意です。
木が「杉」なのか「桧」なのか「松」なのか??そこが分からないと効能もわかりません。が、人工乾燥材の場合は何の効能もありません。
見た目の問題です。でも、それでも価格は変わりますから面白いですね。
どんな優しさなのか??そこを知らないままに高価な買い物をする事は非常に危険な事となります。
住宅業界ではよく分からない事を人に勧める変な業界です。「自然素材」とか「木」とかのワードはおかしい。
なんの効能も無い家に暮らす人は多い事でしょう。自己満足で何とかなっているのでしょうね??
平和な業界なんですね??