家づくりの失敗!!「ずっと家族4人の想定だった・・・・」

「プランは4人家族用の家という事でよろしいでしょうか??」
「はい。大丈夫です。ただ、子供が4歳と2歳なのでそれを考慮しての設計でお願いします」
「分かりました。子育て用の家という事で設計に伝えておきますね」
「よろしくお願いします」
「来週末にはプランが出来ると思います」
そんなわけでよく週末にはプランが出来てきた。
「お子様が4歳と2歳という事でキッチンから見える場所に畳コーナーを設計してあります。ここでお子様が遊んで転んでもたたみですからね。安心です」
「凄ーい!!」
「それと2階の寝室と子供部屋が建具で仕切ってあります。小さいうちはお互いが行き来できた方が安心でしょうからね」
「そうですね。病気の時は寝ている時も心配ですからね」
「子供部屋はお友達が遊びに来ても大丈夫なように広めにしてあります」
「それは良いですね。子供が喜びます」
なんて事で進んでいき、見積もりも何とか予算内になり、着工して完成した。引っ越してみたら、今の生活には不満の無い家でした。が・・・・・・
10年過ぎたら子供は中学生です。子供部屋と寝室の扉が微妙な事になってきました。思春期の子供の隣に寝るの??
友達が来るはずの大きな部屋には誰も遊びには来ません。来ていたのは小学生まででしかもリビングで遊んでいましたからね??
畳コーナーも最初の2年ほどであとは物置状態です。
それから5年後は子供は大学に行き家を出ました。広い子供部屋は空き部屋です。下の子が15年しか住まなかった。
子育てはあっという間だという事を誰も教えてはくれませんでした。
誰かが教えていてくれたら、こんな家は建ててはいなかったと思います。今では夫婦で暮らしていますが、使わない部屋だらけ。もっと小さくて良かったはずでした。
なんて後悔する人のなんと多い事でしょう。
これは日本の住宅業界の仕掛けた罠にはまってしまったからですね。営業マンも設計者も未来は語りません。未来を語ると家が小さくなり売り上げが下がるからですね。
そうならないためには「今」に重点を置いての家づくりを進めていくんですね。
失敗に気が付くのはほんの一部です。皆さんが同じような家に住んでいるので失敗ではなかったと考えているって事。
日本人は「みんなと同じ」で幸せなんです。
























