構造の絡む変更がどういう意味なのか??分かるとそれは恐怖!!
営業マンは家の構造や動線の事など理解できていません。
でも、なぜか「打合せ」をします。そしてよく分かっていないのに変更を平気で受けて来るんですね。これって意外と恐怖なんですよ!!
昔のお話しですが、こんな事がありました。設計が終り、確認申請を出す準備をしていた現場です。そこに営業が帰ってきて、
「屋根を寄棟から切妻に変更してください」
「いやできませんよ。やるんだったら構造計算をやり直さないとダメです。工期も変更です」
「なんでできないんですか??出来ますと言ってきたから、どうにかしてください」
「どっちにしろ構造計算代が追加です」
「それは無理です」
「どうにもなりません。最終決定後の変更は無理だと言ってありますよね」
「・・・・・」
簡単な変更のようでそうではない変更です。構造計算を全部やり直しするレベルの変更です。風圧を受ける面積が変わるので大変です。
昔はこんな事がよく起きていました。そして必ず「前の会社では出来てたのに、なんでできないんですか??」なんて言ってました。
前の会社では構造計算をしていなかったからですね。もみの木ハウスは全棟の構造計算を行っています。なので構造的変更は再計算になります。
よくあるのが「サッシを横にずらしてください」とか「ドア位置の変更」とかです。構造計算後は出来ません。再計算になります。
構造計算をしていない会社では平気で変更する訳です。根拠が無いからできる事です。
2025年からは構造計算が「義務化」されます。今までやっていなかった会社は大変でしょう。営業マンにちゃんと理解させておかないと構造的な変更が出まくり大変な事になる事でしょう。
「壁をずらしてください」
なんて事も出来ませんからね!!お客さんの要望をなんでも聞いていたら大変な事になります。まあ、一度、決まった図面を変更するって事は改善ではなく改悪がほとんどです。
設計者は色々な要素を考えて答えを出していますからね。思い付きとかではありません。
それを思い付きで「壁を無くしてください」とかなると大変です。構造は変わるし下手すれば耐震等級が悪くなる事も考えられますし、偏心率も悪化する可能性もあります。
バランスがおかしくなります。
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