住宅業界で起こっているかもしれない事??
今年の4月から建築基準法が改正されて「構造計算の義務化」と「断熱基準の適合義務化」が始まりました。
今現在、それで起きているはずの事故があると思います。
情報を持っていない住宅会社では、そんな事が義務化されていることさえ知らなかったと思います。そうなるといつも通りに設計して見積もりして契約する。
その後に確認申請を出すと、
「構造計算書と外皮計算書を添付して出して下さい!!」
ってなります。そこで慌てて構造計算をする事になりますが、どうやっても構造がNGの結果しか出ません。そうなると今度は、
「プランを変えてもらわないと構造計算が成立しません」
となります。そうなると最初からやり直す事になる。そこでお客さんが「良いですよ」ってなれば良いでしょうが、かなりの確率で契約破棄となる事でしょう。
「こんな事ならちゃんとした会社に依頼すればよかった」
ってね。ある会社が一般的な住宅会社の家の構造計算をしたら、OKが出たプランが10%ほどだったらしいです。90%がNGって事です。
最初のプランの時から構造的に成立させるようにしないと難しい事なんですね。
表面化しない事故があちこちで起こっていおるような気がしてなりません。それで困り果てる会社とお客さん。
ちゃんと構造計算をしている会社だと問題は無かったはずですが、経験のない会社は元々のプランが構造的な破綻が起こっている可能性が高いって話です。
これは恐ろしい話なんですが、誰も気が付かないって事です。設計者が分からないと他の誰もが分かりません。
熊本地震の際に倒壊した新築住宅がありましたが、その建物はプレカット工場での簡易的な構造計算でNGが出ていたものを、入力を偽装していた事が発覚して問題になりました。
まあ、普通にそんな話は耳にしていましたからね。構造計算でこれなので断熱はもっと酷い事になっているかもしれません。
断熱工事ほど経験値がものを言いますから。設計値の数字は良くても、現場レベルがどうなのか??それで家の性能は大きく変わります。
今、住宅業界で起きている事件は表面化する事は無いかもしれませんが、多くの時間を無駄にした人たちが居るかもしれないと考えると恐ろしいですね。
依頼先がどんな会社なのか??見極める必要があると思います。