「どんな家が良いですか??」
「どんな家が良いのかを教えてください。ご要望通りにプランを作りますので」
なんて事を営業マンが言い出したら帰った方が良いでしょう。その会社に「理想の家」はありません。
つまり「この家が良いですよ」なんて提案はありません。仕様も性能も決まっていないってお話になります。
そうなるとどうなるのか??
「こんな家が良いです」
みたいに出した要望で「家の仕様」と「家の性能」が大きく変わるって事になります。打合せをしてみないと答えが出てこないシステムですからね。
多くの場合はその会社で建てた家はバラバラの仕様や性能になるって事です。長期優良住宅も認定書がない事が多いでしょう。
性能が落ちる方向に進むのが「打合せ」ですからね。「窓を大きく」とか「リビングは広く」とか構造も厳しいし断熱も厳しい。つまり長期優良住宅の認定は取れないって事です。
最初は「長期優良住宅」です。とか言っていた営業マンも、設計に「これでは長期は無理だよ。ちゃんと伝えといてね」とかなります。
いつの間にか「長期優良住宅」の話は無くなってしまう。なんて事は多いでしょうね??
「それはお客様の要望をプランに反映したら長期優良住宅にはできないレベルに性能が落ちるからです。どうされますか??」
なんてまた聞かれることになります。
まあ、色々な住宅会社の営業マンはプロ意識は無いってお話です。設計担当も同じです。「なんでもできます」って人は多いですね。
「どんな図面も書けます」
って人。これも要注意人物になります。この設計担当も「理想の家」はありません。性能面(断熱や耐震性能)をよく理解できていない人です。
プランを観たらその設計者の力量は分かります。
いまだに昭和の図面を書く人は多いですからね。
今は「令和」の時代です。来年からは「断熱基準の適合義務」が始まります。そうなるとその性能を踏まえた設計にするのがプロの仕事です。
でも、多くの設計者はそれが理解できていません。
そうなると昭和の間取りになるって事です。動線も考えてありません。
なので「どんな家が良いですか??」って聞かれたら帰った方が良いって話です。