柾目と板目
床に無垢材を使う場合、木目が何か??って事を気にした方が良いでしょう。
木材に「調湿」させる場合は「柾目」にならないと意味はあまりありません。多くの場合は「板目」になっていますから、調湿は苦手と言えます。
柾目は大きな木でないとなかなか取れません。日本の床材のほとんどは「板目」であると言えます。柾目はなかなかありません。
柾目は長手方向に平行線の様に木目がある材料の事を言います。原木の木の中心に向かって製材する方法です。
板目は原木の中心に平行に製材します。するとタケノコ状の木目が出来ます。
生きている木は縦方向に水を移動しています。そして外に水が漏れない様にしています。これは気が生きていくための仕組みですね。
つまり「柾目」は水の移動が可能と言う事です。板目は水が外に出ない様にしているわけです。
そう考えると板目が調湿する事は無い。それは考えたら理解できると思います。
人はその木の特性を利用して来ました。柾目の材料で「お櫃」を作りご飯を保存していました。湿気でご飯がビチャビチャなりません。
落し蓋も湿気の調整をするために柾目で出来ています。寿司桶もご飯の湿気をとばすために柾目になっています。
逆に板目は水分の外に出さない物に使われています。味噌樽や酒樽などは板目で出来ています。木造船も板目で出来ています。
板目は水をはじく特性があるからですね。
なので「木は調湿をします」となった場合は「柾目でしょうか??」となります。板目の場合はあり得ないからですね。もし板目で調湿するって言った場合は洗濯物が部屋干しで乾くかどうか??聞く事をお勧めします。
面白い事に衣類乾燥器が装備されていたりしますから、自ら「部屋干しでは乾きません」と、宣言しています。
言葉で「調湿します」はかなり怪しい言葉なので「部屋干しで洗濯物が乾きますか??」って聞いた方が良いでしょう。そこに調湿の答があります。
多くの場合「乾きません」となる事でしょう。理由は「実際に調湿していない」って事ですね。イメージの世界です。
板目の床の場合は難しいと覚えた方が良いですね!!