もみの木の話
「もみの木はヨーロッパから運んできています」
なんて事を言うと「ウッドマイルズ」という事で輸送のエネルギーの話が出てきて「地産地消」の話にすり替えられていくのが木材や住宅業界の常なんですね。
地球に優しいとか言う話になるみたいですが、そんな事を言い出したら木材以外の輸入品にも同じことがいえる事になります。
そうなると自動車などは作らない方が良いという事になっていきますが、それを問題にする人は居ません。勝手な理論展開だと言えます。
では、なぜもみの木はヨーロッパから持ってくる人用があるのでしょうか??
それは日本のもみの木は安定供給が出来ないからです。
ヨーロッパは安定して供給できるから、そこから仕入れるしかないって事ですね。林業を国が管理していますからね。
「国内産の木で良いのではないか??」
って話にもなりますが、国産の木材でもみの木より良い効能がある木が無いってのが本音です。杉や桧や松でも難しいですね。
「柾目」が取れるような樹齢の木が出回りません。よって全ては「板目」として製材されていきます。板目では「調湿効果」が期待できません。
他にも効能が人のためになるのか??っていう事も大きな問題になります。色々と調べると使える木はなかなか出てきません。
そうなると運搬の距離とか言ってられなくなります。
人のために良い効能のある木となるとヨーロッパのもみの木を運ぶしかなくなるって事ですね。
抗菌効果や消臭効果や調湿効果や空気の浄化などの効能を使うために運んできています。国内産の木に同じような効能がある木があれば切り替えたいと思います。
今のところは無いですね。
国内産の木のほとんどは「人工乾燥」の木になっています。しかも「板目」です。細胞は死んでいます。なので何の効能もありません。
「見た目」だけの問題です。
地産地消で地球に優しくして、自分には何の効能もない事で十分です。って人はそれで良いと思います。
何のための家づくりなのか??
そこをちゃんと考えましょうね??