耐震等級だけの判断は危険です!!
「うちの建物は耐震等級が3での設計になります。阪神淡路の地震の1.5倍に耐えますよ」
なんて言う事を話し営業マンは多いでしょう。ただ、心配なのは「耐震等級3」だけでは安全ではないって事です。
耐震等級は地震時か台風時に対する「耐力壁の長さ」が基準の1.5倍あると「耐震等級3」という事になります。
耐力壁の場所は何も関係なく「耐力壁のトータル長さ」になります。仮に10Mの長さが必要な家の中に15M野耐力壁があれば「耐震等級3」になります。
場所はどこでも良いです。東側と南側が大きな窓だらけという家の場合、耐力壁は西側と北側にしか無いという場合でも耐震等級は3です。
でも、バランスが非常に悪い事になる。そこでバランスを確認するのが「偏心率」という事になります。
建築基準法で偏心率は0.3以内という規定があります。偏心率とは建物の重心位置と耐力壁のバランスの剛心位置のずれを表しています。
0.3以上に重心位置と剛心位置がずれると耐震等級が3の場合でも建物が倒壊する可能性は高いです。
剛心位置の反対側に建物は倒れる事になります。
もみの木ハウスでは偏心率を0.2以内での設計にしていますので安心です。
ただ、偏心率の計算をする事により「窓を大きくしたい」と言うような要望は聞けなくなります。
耐力壁をバランスよく配置する事でしか偏心率は確保できないからですね。
「窓を大きくしたいです」
という要望を聞いてくれる会社では偏心率計算をしていない可能性が高いと言えます。つまり建築基準法違反ですね。
中に暮らす人の安全性を考えていない設計だと言えるでしょう。なので検討する住宅会社には聞くべきですね。
「偏心率の計算はされますか??」
ってね。「していません」は論外でしょう。命に係わる事なので聞いた方が良いですね。
また、外観で窓の大きな家の場合、偏心率計算がされていない可能性が高いです。見た目ですぐに分かる事です。
検討する会社の施工例など確認してみて下さい。大きな窓で開放的な家が多い場合、偏心率は計算されてない可能性が高いですね。
耐震等級だけ独り歩きしていますが、実は「偏心率」が大事なんですね。