土地をもらって家を建てる時の注意事項
「土地はもらえるので、そこに家を建てようと考えています」
なんて話は最近多いです。そして意外と大きな問題が潜んでいる場合があります。土地がもらえる話は慎重に事を進めるのがもみの木ハウスのやり方ですね。
「その土地の名義は誰になっていますか??」
「祖母です」
「おいくつですか??」
「確か85歳だったと思います」
「認知症ではないですよね??」
「グループホームに入所していますが・・・・・」
「グループホームだったら認知症だと思います。そうなると土地の名義は変えられないですよ」
「そうなんですか??どうすれば良いでしょうか??」
「どうにもできません」
ってなります。最近、この展開が多いです。こうならないためには認知症になる前に名義を変えておくしかありません。そうしないと遺産相続まで待つしかないですからね。
また、土地の名義が「祖父名義です」と言われて土地謄本を取ったら聞いていない人の名前が出てきたりします。調べると曾祖父だったとかです。
そうなると相続の権利を持った人が沢山出てきますし、しかも全国に散らばっています。名義を変えるだけで一仕事になります。一人でも反対者が居たら話は進みません。
以前にあった話ですが、相続人が4名いる土地があり、それを相続して家を建てる話が来たことがありました。これも結構な割合でもめるパターンなんですね。何が問題かって??
それは「兄弟には話がしてあり、自分がもらう事を承諾している」って事で進めますが、いざ名義変更というときになり「私は承諾したつもりはない」って人が出てくることがあります。
着工前まで進んでいる話は、そこでストップする事になる。
「親の土地をもらって建てます」
ってのも気を付けた方がいいです。親子間の話が出来ていない事が多いからです。子供は「この土地がもらえる」というつもりで話をしてきます。ところが親はそんなつもりはない事がほとんど。
話を勧めるために土地の測量に行くと、
「あんたら何してんの??」
「息子さんが家を建てるって事で測量をしています」
「そんな話は知らん。勝手に土地に入らないでくれ」
「分かりました・・・・」
ってなります。土地はちゃんともらってから次を進める事ですね。