家づくりの失敗「夏暑く冬暖かい」と思っていたのに・・・

「弊社の断熱等級断熱等級は5です。なので1年中快適なんです。UA値は0.46です。他社で聞いてみてください」
なんて言われて他の会社で色々と聞いてみますが、ほとんどがUA値は0.6ほどで数字上では0.46より良い数字は出てきませんでした。
数字だけを比べて比べて数字の一番良かった0.46のUA値の会社で契約しました。価格もお手頃での契約でした。これで1年中が快適な家を手に入れた。
打合せを行いようやく引き渡しです。10月末に引き渡されて引っ越しました。季節は冬に向かっていき、外気はどんどん低くなっていきます。
家の中は快適。って思っていましたが、なんだかおかしい。
「床が冷たくて暖房を炊かないと寒い」とか「お風呂が寒すぎる」とか「トイレが寒い」とか家族から色々なクレームが出てきます。
なんだか隙間風の様なものを感じます。それにある日気が付きました。その場所は電気のスイッチボックスやコンセントボックスです。そこから冷気が流れてきます。
UA値は0.46って言ってた会社の担当に来てもらい話をしました。すると、
「確かにUA値は0.46です。ただ、うちは気密工事をしていません。コンセントからの冷気は気密が掛かっていないためですね」
「それってどういう事なんですか??」
「外皮計算のUA値は0.46ですが、気密の工事がしてありません。これはC値と言いますがそれは設計の段階で設定が無いと言事ですね」
「おかしくないですか??」
「法律で断熱の規定はありますが気密の規定は無いのです。だからこれは違法でも何でもないんですね」
「・・・・・」
これは数字を追いかけてしまったがために起きた失敗です。数字はどうにでもなります。UA値も設計値で現場がその数字かどうかは分かりません。
気密工事は法律の縛りはありませんが、断熱を高めると気密も同時に考えないと家の性能は出ません。
断熱がヒートテックだとしたら気密はアウターになります。両方がそろって初めて暖かい。どちらかが無くなると冷気を感じるようになる。
それを見分けるには既に建てて住んでいる家で住んでいる人に話を聞く事です。冬の生活と夏の生活をですね。
数字では分からない部分がそこではっきりと分かります。
数字は比べやすい分、ごまかせます。ご注意ください。
























