設計時には想定していなかった事!!

これは若い設計者が起こすミスになります。自分もやらかしたことがある事になります。
「縁側の押入れの天袋の扉がカーテンレールに干渉して開かない」
これは、工事も最終段階の場面です。カーテン屋さんがカーテンの工事に入り取り付けたはいいが、天袋の扉がカーテンレールに当たり開かない。
そんな連絡が来たら青ざめます。
今では縁側が無いのでこんな事は起きません。自分もこの失敗をしてから天袋を作らなくなりました。カーテンが別になると何が来るのかもわかりませんからね。
「玄関収納の天袋の扉が照明器具に干渉する」
これは、今みたいに照明器具が「ダウンライト」ではなく普通に天井から飛び出て付けるタイプの場合は、この事故がよく起こっていました。
この場合は干渉しない高さの照明器具への交換しかありません。
可動する部分はその範囲に干渉するものがないかをよく確認する事ですね。そうしないと大変です。
「玄関ドアがポーチの天井に干渉して開かない」
これは、聞いた話ですが、屋根を玄関ポーチまで吹き降ろしてきたために、玄関ドアが軒天にぶつかり開かない家があったとか??
急勾配の屋根だったら片開ドアは途中までしか開かないかもしれません。その現場がどうなったかは知りませんが、その話を聞いてから軒天の高さチェックは欠かしません。
「タンスの入らないクローゼット」
これも、昔はよくあった話です。寸法上は完璧に入るのですが、どうやって入れるのかが検討されていなかったってパターンです。
ローカからクローゼットにタンスを90度回転させるとなるとローカの壁に当たり入りません。って事。婚礼ダンスが全盛だった時代はタンスの寸法を測るのが常識でした。
今では、そんなタンスも絶滅危惧所ですからね。
こんな事件が多発していた時代がありました。若い設計者ほど経験がありません。事態の想定が出来ない。つまり、何かが起きてから「えっ!!」ってなります。
今は、全てが想定済みです。あまり心配はないのですが、怖いのは素人の要望でしょうね??他との兼ね合いが分かっていませんからね。
なので飾り棚の打合せはしません。付けられない場所(エアコンとの干渉や下地が無い場所とかスイッチ類との干渉など)が理解不能です。
こちらの説明が時間の無駄でお互いの時間が消費されて不満が残る形になるだけの事。飾り棚を付けるために家を建てるわけではないのでですね。
人だから失敗もしますが、経験値があるので安心してください!!
























