天井の高さ
天井の高さをどうするのか??
こんな事を打合せする会社はろくなものではないでしょう。だって天井の高さがどれぐらいかなんて分かる人は居ません。
「天井は高い方が良い」
なんて会社もたくさんあります。でも「なんで高い方が良いのか??」って理由は言いません。そう考える人を集めるための言葉でしかないって事です。
天井がやたらと高い部屋は落ち着かない部屋になります。狭い空間の方が気持は落ち着くって事です。昔、押入れとかに入ると妙に落ち着くって、あの感じですね。
なので、天井が高い事が良い事であるか??って事はそうでもありません。量産メーカーのイメージ戦略でしょう。
天井はメリハリが必要です。ローカが低い天井になっていると普通のリビングの天井が高く感じたりします。ローカの天井が2.1Mだとリビングの2.4Mが高く感じる。
ローカが2.4Mの天井だとリビングの天井が低く感じます。天井にメリハリが無いためですね。空間も間延びした感じになります。
なので、もみの木ハウスでは天井は高さがバラバラ。意図的に色々な高さになっています。空間の演出に使われているという事ですね!!
生産性を考えると無駄な事です。でも、暮らす人の事を考えると空間のメリハリになる。気が付く人もなかなか居ませんが、たまに遊びに来る人が気が付いたりします。
「この天井はこうする様に言ったの??凄く素敵ね!!」
ってね。「何も言ってないけどこうなっていたわ」で終わる会話です。一般的には不思議な事です。注文住宅であると言わない限りは何も起きない事が普通なので。
天井も「要望」しないと色々な高さにはなりません。ただし
「天井の高さを色々と変えてください!!」
なんて事をうかつに言うと恐ろしい事になります。
「この部屋の天井の高さはどうされますか??」
なんて打合せが続く事でしょう。素人なので空間がどう見えるか??なんて事など理解不能です。もし天井の高さを打合せで決めても意味の無い事になりかねません。
天井の高さは設計する人が空間の演出をどうするかで決める事。設計者のセンスが出る部分なんですね。意外と奥が深いです!!