設計は大変なんです!!
いとも簡単に出来たようなプランですが、色々な事を考えての事です。
家の平面図ぐらいは素人でも書けるという事でプランを作ってくる人がたまにいらっしゃいます。でもね、それは「素人の考え」です。法律や構造や工事費の事は考えられていません。
「これは耐震等級はどれぐらいなんですか??」
「私は素人なので参考までの図面です。こんな感じが良いかな程度です」
「断熱はどう考えていますか??」
「断熱はしっかりとした家が良いです」
「とすれば、このプランは難しいですね。窓も大きいし、プランも凸凹ですし」
「そんな事はよく分からなかったので反映されていません」
「だったら図面を書く事はしない方が良いですよ。逆に予算を教えてください。それでほとんどが決定します」
なんて事になります。これは「もみの木ハウス」での話。他の住宅会社は違うかもしれません。絶賛してくれる会社もある事でしょう。目の前が営業マンであれば同じようなレベルですからね。
さて、ちゃんとした設計者は「予算」「構造」「断熱性」「動線」「見映え」など総合的に考えてプランを立てていきます。
思い付きではない。
それを一度に考えながら短時間でまとめられるのがプロの仕事です。全てが想定された性能や予算の中に入って来るようになっています。
つまり「予算オーバー」なんて事は考えられません。長年の「勘」がありますから、話の中でもプランは頭の中にあります。
ついでに外構の事も平面プランの時には考えています。
「外構は後で考えた方が良いですよ」
なんて事は言いません。そんな事はあり得ませんからね。たまに「自分達で外構はやります」って人が居ますが、見るも無残な姿になっている事がほとんどです。
家とのバランスが取れていません。
外構だけ見ると成立しているのかもしれませんが、家の外観を無視していますからね。残念!!
設計士やはオーケストラの指揮者になります。現場監督は「バンドマスター」になりこれでも家は建ちますが微妙に図面の中身が伝わりません。
職人さんは楽器の演者です。曲は吹けますが全体の音はよく分かっていません。家も同じです。それをちゃんとするのが「指揮者」の役目です。
同じ曲でも指揮者でまるで変る。そんなもんなんですね!!