板目と柾目
木は「板目」と「柾目」に分かれます。床材とかで使用する場合はどちらが良いのか??
「木は呼吸をします」
なんて言う会社であれば、床の材料は「柾目」でないとおかしい話になります。板目は水をはじく事は出来ますが吸い込んだりは出来ません。
木の事を知ているって事を言う会社ほど怪しい事が多い様です。だって「板目」で「木は呼吸をします」なんて言います。
板目の材料は「木造船」とか「味噌樽」とか「酒樽」とか水を通さない目的で使われる事がほとんどです。なので調湿とかできません。
「柾目」はまるで逆です。水分の調整をすることが出来ます。なので「寿司桶」とか「落し蓋」とか「お櫃」とか水分の調整をする事が目的のものに使われます。
板目のお櫃だったら、中のご飯は湿気でベチャベチャでしょう。柾目だからちょうど良い感じのご飯に保てるわけです。
ここまではっきり分かっているのに「木は呼吸をします」とか言いながら使い材料は「板目」とかだと「詐欺罪」になります。
建築士免許を持っている人だと犯罪でしょうね??
プロが嘘を話すわけですからね??基本的な事です。素人の営業マンは「知りませんでした」で良いかもしれませんが??
まあ、どっちにしても損をするのは家を建てる人達です。調湿すると聞いて建てたけど「洗濯物が部屋干しで乾かない」とかの状況に陥ります。
あげくの果てに「衣類乾燥機を付けたら良いですよ」なんて言い出される。「木は調湿します」なんて言っておきながらですね!!
国内の木材は樹齢が50年前後のものが多いです。そんな小さな木から「柾目」の材料を切り出す事は難しいでしょう。
板目の方が効率よく製材できますから、経営的にも早くお金に変えられるって事ですね。
なので市場に出回る材料のほとんどが「板目」という事になります。つまり「調湿」とかのレベルではないって事です。
たまに「柾目」の材料を見かける事はあります。でも「人工乾燥」された物なので細胞が破壊されていますから調湿は出来ません。
調湿できるのは自然乾燥の柾目です。これは重要なお話しです。