図面が同じでも出来上がる家の感じはバラバラです
同じ図面で同じように住宅会社が家を建てたら、みんな同じになるのか??
「なりません」
が答えです。性能から納まりからし上がりの良し悪しが大きく変わります。それはなぜか??
「どんな意識で家を建てているかの差」
という事になります。図面から完成予想を考えて、図面が「なぜそうなっているのか??」という「意図」まで読み込めたら、細かな部分まで完成度は高いはずです。
図面を表面的に読み込んだ場合は、その先の設計者の「意図」が理解できていないので「なんでこうしたの??」って言う傷跡が残ります。
料理なども同じでしょう。同じレシピを見て、複数の人が作っても味も見映えも大きく変わってしまうはずです。
レシピの最終的な意図が読み込めた場合はレシピに自分が考える一手間を加えたりするはずです。
あまり美味しくない料理をした人に「なんでこうなりましたか??」なんて聞いても
「レシピ通りに作っただけです」
みたいに答えるでしょう。「レシピが悪い」みたいな事を言い出します。完成の姿を予測していないって事ですね。
家は一人ではできないので、多くの人を束ねる必要があります。そこが大きなポイントです。
現場担当者が図面を読み込んで、それを現場の職人さんにどう伝えるのか??そこが大きいと思います。
現場の職人さんにしっかりと伝えない場合、職人さんは「納めやすい楽な方法」で納めていきます。職人さんは楽しますが「見た目が悪い」って事になります。
性能は性能で確保した後に「どう見せるのか??」って事が大きくなっていきます。が、職人さんはそこは考えません。
何故か「腕」にこだわります。
時間を無視してこだわる場合もありますが、設計者はそれは望んでいない場合がほとんどです。
色々な事を複雑に、総合的に考えて仕上げていく事が重要だと言えますね。
同じ図面でも、同じような家が建つのか??それはあり得ません。だって携わる人の意識が違います。
その差が家の出来の差に直結していきますからね。
意識の差となると、家づくりも奥が深い世界なんです。
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