家づくりの基本「ランニングコスト」
家づくりは「建設費」の事は色々と検討される人は多いです。
でも、その家に暮らしてからのコストはあまり話には出て来ません。実はそこが家づくりでは重要な事になります。
仮に建設費が「3,000万円」の家と「2,000万円」の家を建てた人が居たとします。差額は1,000万円です。
この差額には断熱性能や外壁材や屋根材、給湯器や住設機器などの違いから来ていると考えられます。
3,000万円の家は「高気密高断熱」で「オール電化」で外壁と屋根も「高耐久仕様」になっており家電製品も省エネタイプになっています。
3,000万円の家は光熱費は電気代のみで年間の電気代は10万円以下です。
2,000万円の家の光熱費は電気とガスと灯油とですが、年間に20万円程です。
差額は年間に10万円です。35年ローンの間には350万円になるって事です。
外壁も3,000万円の家は30年間は何もしなくてもいい商品です。35年で1回だけ塗装を屋根と同時にやり200万円ほど掛かりました。
2,000万円の家は7~10年で塗り替えになる商品です。35年間に5回塗っていると合計で1,000万円です。差額で800万円です。
350万円と800万円で1,150万円となり、建設費の差額だった1,000万円を超えました。安いはずの家が高くなっています。
「だったら塗装をしなけりゃいいのでは??」
なんて事になります。なぜ塗装をするのか??塗膜面が痛むと外壁に水が沁み込みます。そうなった状態で、冬に氷点下まで気温が下がると沁み込んだ水が凍結します。
外壁の内部はボロボロになり、外壁の総張替になります。そうなるともっとお金が掛かる事になります。
なので最初でよく考えておかないと安い家が高い家になります。後からではどうしようもありません。
高い家には理由があります。安い家にも理由があります。そこをちゃんと聞いておかないと大変な事になるって事です。
安物買いの銭失い。昔からそうなんです。
大きな買い物の家はそれが顕著に出る商品と言えますからね!!