ドイツの林業-2
ドイツの林業と日本の林業の大きな違いは前回の「山の様子」が大きいでしょう。
大型のトレーラーが山奥まで入れるようになっているのは、運搬を考えるとかなり大きな差になると思います。地形の問題もありますが、行政の考え方もあると思います。
また、木の育て方もまるで違います。日本は「植林」をした木を育てます。ドイツは天然木になります。つまり「自分で芽を出した木」を育てていきます。
日本みたいな「杉の山」とか「桧の山」とか存在しません。色々な木が混ざっています。なので、日本みたいにはげ山になる事などありません。
ドイツの森は、森の見た目が変わりませんが、木が伐採されているって事になります。これは日本と大違いです。
しかも育ちの止まった大きな木を伐採していきます。林道脇に伐採されて枝が落とされた木が積み上げられています。そこにトレーラーが来て運んで行く。
日本は育ちの悪い若い木を「間引き」して伐ります。俗にいう「間伐材」ですね。それがメインになる。
ここも大きな違いになります。
ドイツは日本の森林面積の1/4程度しか無いそうですが、そこから日本の4~5倍の木材を産出しているようです。
なので林業先進国と言われています。
まあ、山を国が管理するのですから、しっかりと考え抜かれているって事でしょう。ドイツは環境問題にも厳しいようですからね。
ドイツの製材所にも行きますが、その規模は日本の製材所の比ではないですね。恐ろしすぎます。
まあ、驚きますから、一度見に行かれた方がいいと思います。製材した木から出た皮やおがくずなどを燃やして発電したり給湯設備で街に供給したりしています。
日本のそれとは考え方までまるで違います。
ちゃんと「本質」があります。日本はどうなのか??それはご想像にお任せします。
そんな場所で伐られて製材されて日本になってくるのがもみの木です。計画伐採されている気なので、どこの誰が伐ったのか??どこで製材されたのか??
なんて事も分かる様になっているようです。
色々な木が流通していますが、中には「謎だらけ」の木が存在しているようですから、お気を付けください。