窓ガラスには色々あります!!
窓ガラスは色々な種類があります。何を使うのかは設計者の考え方です。
ペアガラスにも「遮熱ガラス」と「断熱ガラス」があります。鹿児島では基本「遮熱ガラス」を使います。
夏対策が大事だからです。
「断熱ガラス」は北の寒い地域に使われます。冬の暖房時の熱を逃がさない事と、日射での熱を室内に取り込む事を考えています。
鹿児島では使いません。パッシブソーラーの考え方の家で、南面の窓に使う人も居ます。自分は使いません。
高気密高断熱の家が30年ほど前に流行った事がありました。この時は何故か北国の家をそのまま、鹿児島にもって来て建てていました。
するとどうなったのか??
「冬は暖かいけど、夏は暑くてエアコンを回してもどうにもならないです」
って事になりました。理由はガラスです。「断熱ガラス」を使っていたんですね。熱がどんどん入って来ます。
ガラスの選択を間違えると大変な事になる訳です。最近でもこのような事故が起きているようです。
自分はガラスメーカーの技術の人呼んで、直接話を聞きました。サッシ屋さんの話が信用できませんでしたからね。
「鹿児島は基本、遮熱ガラスですね。断熱と使い分ける方法もありますが、間違えたら大変ですよ」
なんて事で遮熱ガラスを採用しました。南面と西面を遮熱ガラス。北面と東面を断熱ガラスとした家もありました。
あまり意味は無かったようです。
ガラスは温熱環境に大きく関わるパーツです。なのでよく考えて採用する事です。
鹿児島では基本が遮熱ガラスで熱をシャットアウトします。
昔の高気密高断熱は構造材が「グリーン材」という未乾燥の木材を使っている時代です。
時間が経つと木が乾燥して隙間が空き、気密性能が落ちるという事故も多発しました。
気密が良かったのは最初だけ。当時はそんな問題にも誰も気が付かなかったようです。
今では考えられない事ですが、当時は市場の商品が未対応だったりしていました。
時代と共に色々な事が改善されて完成度は上がって行くんですね。