生まれた家!!
自分が生まれた家は、昔ながらの田の字型の家でした。
畳の部屋が4カ所あって、その周りにローカがある家です。ローカの部分を変える事で色々な事へ対応していました。
大昔の規格型の家ですね。
回廊の部分を玄関にしたり、押入れにしたり、床の間にしたりで対応できる。
玄関位置も変えられるのでどの敷地にも対応できていました。なのでどの家も同じ間取りなんですが、回廊部分が違うってやつです。
生まれた家は玄関は南側でした。田の字型家で玄関から入るとそこには昔は囲炉裏があったはずです。
自分の記憶ではそこが掘りごたつになっていました。そしてその部屋には後から作ったであろう仏壇がありました。東北側の和室の回廊は床の間になっていました。
そこが客間です。
窓はガラス窓ではなくって雨戸があるだけ。ローカとの仕切りに障子がありました。
父が大工だったので子供の頃にガラス窓にしていた。当時は家に鍵を掛けるという概念は無かったですね。
カーテンってのも無かった。
家の中は外気と同じ環境です。冬は寒く、夏は暑かった。でも、今ほどでは無かったです。
それから窓がアルミサッシに変わります。ここで「結露」という現象を経験します。窓ガラスがびっしょりなる。
石油ストーブとか使うとびっしょりとなっていました。
それが何を意味していたのかを知るのは住宅会社に入ってからの事です。恐ろしい環境の中で暮らしていた。
当時の家は「基礎」は無かったです。石を敷いてそこに束を建てて家は建っていました。
耐震性はゼロです。
そんな家を2階建てにした。当時はまだ確認申請とか厳しくなかった時代の事です。
その家には中学2年まで住んでいました。
記憶の中では水道も無い家でした。水を井戸から汲んで来て、水がめに貯めていましたからね。それをひしゃくで汲んで使っていました。
台所は土間で当然ですがかまどです。ガスが来たのはだいぶ大きくなってからの事だった気がします。
冷蔵庫も無かったでした。テレビもですね。昔は時間がゆっくりと流れていたような気がします。
このブログを書きながら色々な事を思い出しています。