窓を大きく!!
「明るい家が欲しいので窓を大きくして欲しいです」
なんて話はよく聞きます。そして窓を大きくしてしまう事になる。するとどうなるのか??冬が寒くて夏が暑い家になるんですね!!
なんでそうなるのか??窓の断熱性が低いからです。断熱性能が低い窓の面積が大きくなると熱の出入りが大きくなります。つまり寒かったり暑かったりの家になる。
まあ、明るいでしょうけど・・・・。
設計者としては総合的な事を考えて物事を判断していきます。なので窓を大きくしたい要望にはデメリットも話をして拒否するのが自分のやり方です。
素人は窓の断熱性能とかは知りませんからね。窓が大きいと明るい家になるくらいの認識でしょう。
窓のメーカーも大きな窓が売れた方が良い。なので大きな窓がいかに良いかをCMで言ったりします。でも、デメリットは言いません。
昔、リフォームした家での話です。部屋の三方が窓です。「なんでこうなったんですか??」と聞いてみたら「明るい家が欲しくってこうしてもらいました」っての事でした。
「寒くないですか??」
「寒いですし、暑いです」
「そうでしょうね」
で、話は終りました。窓は非常に危険なんです。総合的にどうなるのか??って事を常に考えておく事が重要です。
断熱性を上げる事を考えると窓は小さく設計します。計算をするとよく分かります。断熱材も大事ですが窓も重要です。
色々なタイプの窓が付いてる家の断熱性能は低いって事になります。見れば分かる。設計者の認識がにじんでいますからね!!
要望を何も言わずに聞き入れる設計者はあまり良くないと認識する事でしょう。良く聞き入れるので楽しいでしょうが、最後に後悔するのは施主の方です。
窓はデリケートな部分になりますからあまり口を挟まない事です。ただ、認識の低い設計者は別な意味で怖いですけどね!!