階段の段数はどう決める？？
「階段は何段にしますか？？」
なんて聞く会社で建てていたとしたらそれはダメだと思います（汗）
こんな専門的な事をお客様に聞く事など自分はありません。設計者は専門的に考えて判断する事だからですね！！
さて、階段はどうやって決めていくのか？？
設計上の配置にも影響されますが今回はそれは無視してのお話しです。
階段の段数は階高で決まっていきます。１階の床から２階の床までの高さですがここでは柱の長さで決まる。ほとんどの会社は「柱の長さ」で決める。
そうなると階高は３Ｍ前後となりますから階段の一段の高さを２０センチにしたい場合は１５段で上がる階段を設計します。
２０センチ前後が上がりやすいと思います。個人差はあると思いますけどね？？
さて、予算が無いとかなって階段の予算を削るとこの階段を１３段とかにする会社もある。建築基準法ギリギリの２３センチの高さになりまして俗にいう「急な階段」となります。
では、１７段にするとどうなるのか？？
こうなると今度は平面プラン的に面積が増えるという事にもなって行き、必然的に工事費がアップしていく事になって行きます。
過去に１７段階段を設計しましたが勾配が緩すぎて登りにくいという感じでした。なのでそれ以降は設計していません。
ここまでは一般的な会社での話です。
うちは色々な材料との割り付けなどで階高を変えていきます。特に多いのが外壁の割り付けです。それにより高さを変える。
なので２．８Ｍ前後になっています。つまり２０センチ短い。結果的に１４段の階段になる事が多いって事になります。
短くなった分を段数で調整するわけです。周り階段であれば６段周りの部分を５段周りにしていきます。これが使いやすい周り階段になる。
階段は設計者がどこまで建物の事を考えているのか？？それで決まって来るような気がします。考えない会社が「どうしますか？？」となるわけです。
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