「開放感だけの吹き抜け」で失敗しないために!!

「開放感のある吹き抜けがが欲しいです!!」
「分かりました。吹き抜けを作る様に設計に言っておきます。開放感がって良いですからね!!」
なんて会話は住宅会社の営業マンがよくやりそうな事です。この「吹き抜け」ですが開放感だけでやったらまずい設計なんですね。
吹き抜けを設計するには家の性能を上げないと冬には寒く夏は熱気が籠る事になるだけです。開放感はありますが快適さはないという部屋になります。
高気密高断熱の家で吹き抜けは作らないと後悔します。煙突効果で冬のリビングでは暖房しても熱気が2階部分に上がり、リビングまでは温まりません。
夏は2階に熱気が籠る事になり、その熱気をどう逃がすかが問題になっていきます。普通の家でやったら必ず後悔します。
そもそも吹き抜けは開放感から作る物ではありません。
家の気流を考えての設計になります。南側に吹き抜けを設けて、階段を北側に作り、その間の気流で冷暖房の熱を動かす事を考えるのが吹き抜けの意味になります。
夏は2階のエアコンを動かします。その冷気は階段を流れて1階に動きます。1階のリビングにある吹き抜けの窓から熱が入り、上昇気流が起こり2階に流れていく。
階段とリビングの居吹き抜けで自然と気流が出来て2階のエアコンの冷気が家中にいきわたる事になる。
冬はその逆です。冬はリビングのエアコンを動かします。リビングの吹き抜けでは窓に外気の冷気が当たり、下降気流が生まれます。その気流に押されてエアコンの暖気は階段に入り2階に動きます。
2階の冷たい空気はリビングの下降気流に引っ張られて1階に降りていく。この繰り返しでエアコンの暖気が家中にいきわたるという事になります。
吹き抜けにシーリングファンを付ける場合はこの気流に合わせて動かす事が重要です。多くの人が間違えていますからね。
夏は上昇気流で冬は下降気流に合わせる。これで効率が良くなります。
この様に考えるのが「吹き抜け」です。開放感を求めて設計するわけではありません。家の冷暖房効果を上げるための設計です。高気密高断熱の家に限り行える設計です。
見た目だけの事で考えるのは後悔する原因になると思います。設計者とよく話し合って決めた方が良いでしょうね。























